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2014年9月30日 (火)

右手を怪我すると、必ずピアノが上手くなる

右手の指を、包丁で怪我してしまった生徒さんが、

「今日は、弾けないので見学させてください。」とのこと。

 

私は、すかさず、こんな経験談をお話しました。

 

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以前、小学生の生徒さんが、右手を骨折しました。


そこで、
ツェルニー 左手のための24の練習曲』(全音楽譜)

で、レッスン。
 

全曲、左手だけで弾く楽曲です。

 

その小学生の生徒の右手が完治したころ、

素晴らしい変化に気づきました。

 

(1) 弱かった左手の指が、とてもシッカリしたタッチに変化!

(2) ヘ音記号の読譜が苦手だったのですが、

低い音も、すぐにパッと読めるようになっていた。

 

まさに、怪我の功名☆

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その話を聞いた生徒さん、

「僕も左手だけで、弾いてみます☆」

 

 

ところが!

 

「(>_<;;ダメです~。

両手で弾けたのに、左手だけはうまく弾けません。

両手がパックになっていて……」

 

 

しばらく練習すると、

 あっ、左手は、こういうメロディーだったんですね~。

 今まで、な~となく右手に合わせているだけだった。

と、色々な気づきがあり、左手の演奏がだんだん素敵に……。

 

なまじ両手が使えると、左手だけにこれほど時間をかけないでしょう。

 

やっぱり、右手を怪我すると、演奏が良くなる。

  

怪我 の功名です☆

2014年9月28日 (日)

シニアに優しい電子ピアノ (~妄想~)

 アップライトピアノを持っていらっしゃるのですが、

「夜も練習したいのに、周りに悪くて練習できないから……」、

と言って、電子ピアノを購入された生徒さんがいます。

 

/18に、「シニアに焦点をあてた家電」の新聞記事を見たとき、

シニアに焦点をあてた電子ピアノ」があってもいいナ♪

と思いました。

 

もし自分が、楽器メーカーの社員(開発担当)だったら、

シニア向け電子ピアノに、こんな機能をつけるだろうな。。。

と、想像してみました。(単なる妄想)

 

【コンセプト】
   シニアに親切・見やすい・使いやすい・健康によい

 

【機能】

・シニア世代が好きな曲を、聴くことも出来る。

・ぶ厚い取扱説明書はなく、音声が優しく説明してくれる。

・解らないことは、「声」で質問すれば教えてくれる機能
   (しゃべってコンシェルみたいの)

・総打鍵回数の表示機能
  ……指を動かすことは、脳活性(認知症予防)になる。

(「万歩計」のごとく、
   一日の総打鍵回数は、健康バロメーターの1つ)。

・見守り機能……スイッチを入れると、
  「体調はどうですか?」と聞いてくる。

「良い・普通・悪い」から選ぶのですが、
   もし「悪い」を選択すると、
   家族や地域ボランティアにメール送信。等
など……

 

ちょっとした工夫で、

シニア世代がもっと音楽を楽しめ、

楽器がたくさん普及し、

ピアノの生徒が増え、

認知症になる人は減り、

日本の医療費も抑えられ

……良いこと沢山☆

 

本日は、「こんなのあったらいいナ♪」

という妄想を書いてみました。

 

(でも、私の妄想、10年後に実現した物が結構あるんです。)



2014年9月24日 (水)

「指導向きの先生」っているんですね

今、アジア大会の水泳は、メダルラッシュ!


中村真衣さんや、昨日金メダルの渡部香生子さんなど、

素晴らしい選手をたくさん育てたコーチ(竹村コーチ)は、

水泳をやっていなかったそうです。

(サッカー選手だったとか)

 

意外!

自分が速く泳げなくても、「指導向きのコーチ」っているんですね。

 

 

ピアノ指導のヒントがありそうと、竹村コーチの言葉を拾ってみました。

 

 

・(どう指導するか、)最初は、人の指導法を真似したり、

生理学的な事を整理したり、

水泳指導者の講習会へ行ったりもしましたね。

(あっ、ピアノ教師が、指導者セミナーに行くのと同じ?

生理学・エイジング・体のこと、色々な面から勉強しようっと……。)

・モットーが『継続は力なり』。

(その通り!ピアノも継続していれば、きっと良いことがある。)

 

・できれば、楽しく継続です。

(練習を)ちょっとでも良い気持ちでやってほしい。

(同感!悲壮感ただよう修行なんて、昔の話。

今、メダルをとる選手たちの練習VTRも、大会での表情もワクワク明るい。)

 

一流の指導者になるためには、「一流だと思わないこと」

選手もいろんな選手がいますから、

これでいいということはない。

いつも悩みながら、なんでダメなのかなぁ、

どうしたら伸びるのかなぁと思いながらやっています。

(わあ~、金メダリストを育てても、この謙虚さ……)

 

 

生徒さんが、ピアノを「楽しく」「継続」して、上達できるよう、

様々な面から「指導法」の勉強をして、「謙虚」でいよう。

 

私に、そんなことを思わせたアジア大会でした。

 

 

2014年9月21日 (日)

大人の「経験者」に教えるのは、「初心者」とはまた違う難しさがある

3ヵ月前に銀座店セミナーを受講くださったM先生から、メールを頂きました。

 

セミナーのときにお伝えした方法で、

60歳以上の生徒を募集したら、

5名のシニアが入会されたそうです。

 

ところが、初心者を募集したにもかかわらず、そのうち2名が経験者。

 

 (以下、M先生からのメール抜粋)

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さすがにご一緒では無理なのでクラスを分けたのですが、

未経験者のクラスは元吉先生に教えていただいた「喜びの歌」でスタートし、

私自身も喜びを感じながら楽しくレッスンしています。

 

逆に、経験者の方のレッスンの難しさを痛感しております。

 

譜読みの間違いが多いので直すのに時間がかかるのですが、

「同じ曲ばかりだと飽きてしまうんです。」とおっしゃるので

短い曲を並行して進めているのですが、

なんとなく弾ければ良いみたいで

どこまで間違いを指摘してよいものやら悩んでしまいます。

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よくわかります!そうなのです。

 

経験者には、初心者とはまた違った難しさがあります。

 

若かった頃と同じように弾いても、

今は、読譜ミスしたり、頭が思ったように指は動いていなかったり……。

 

そうかと言って、初心者のように、

基礎からじっくり時間をかける気はせず、

どんどん次の曲を弾きたい。  

(↑経験者の特徴)

 

 

そのような生徒には、どう対応すればよいのでしょう。

 

(1) どんどん新曲を弾きたい気持ち、それは大切にしてあげる。

(完璧でなくても、各曲で身につけたい重要ポイントさえ押さえていれば…)

(2) でも、発表会のような機会には、1曲にじっくり取り組んで完成度を高める。

 

今はまだ、ピアノ再開が嬉しくて、

どんどん新曲を弾きたい時期なのかもしれません。

 

でも、そのうち落ち着いてきて、

もっと「質の高い演奏」をしたいと、意識が変わるはずです。

 

私の経験からは、

このようなことしか言えませんが、

もしM先生のお役にたてば幸いです。


2014年9月18日 (木)

世の中、シニアに照準を当て始めた

大手楽器店は、シニア世代に教える指導書を出しました。

「家電大手は、シニア世代に向けた新製品を次々売り出している。」

と、新聞に書いてありました。

Kaden

「国内の人口は減っているが、
シニアはこれからも増え続けるのに目をつけた。」

「国内の家電市場は長期的には台数が減る。
売り上げの維持やプラスを狙うために、
世帯が増えるシニアに焦点を当てた。」

ああ、世の中、何でもシニアに照準……(ため息)


でも、ちょっといいな♪と思えたのは、

いらない機能を極力省き「使いやすい」。
「軽い」ので、シニアに優しい。
足元を温めるなど、「健康にも留意」している。

……など、そこに「シニアへの愛」が感じられたからです。
単に、「需要が高いから売ろう」ではなく。


ピアノも、単に生徒が増えるから教えようではなく、
そこに、シニア生徒さんへの「」がなければなりません。



2014年9月16日 (火)

シニアピアノの指導法セミナー、長岡市で開催

シニア世代に教える最高のピアノレッスン法のセミナーが、
新潟県の長岡市で開かれます。

時) 2014年10月30日(木) 10:30~
所) 北越楽器(長岡店)

内容)シニア世代に教える最高のピアノレッスン法
(詳細は、チラシが出来たら掲載します。少々お待ちを…)


「長岡」とか「新潟県」と聞くと、遠いイメージを持っていました。
ところが、調べて見たら、なんと!

上野駅から1時間半! で「長岡駅」到着。

駅から徒歩3分で、もう「北越楽器長岡店」。

うわ~、こんなに近いんだあ。。。(^-^)



さっそく準備を始めましょう。

今回は、「レッスンプログラムの内容」や「実際の指導の流れ」に踏み込みます。

超高齢社会で活躍するピアノ教室をお考えの先生は、
きっとヒントが見つかることでしょう。

2014年9月15日 (月)

花を愛する心、音楽を愛する心

昨日、お花屋さんで見かけて、

素敵だな~と思ったので買ってきました。

Color

名前は「
カラー」。

花言葉……「清純」「情熱的」「歓喜」「乙女のしとやかさ」「素敵な美しさ」「夢」


音楽は、弾いた瞬間に消えていき、
花の命のよう……。



2014年9月10日 (水)

ピアノをゼロから覚えたのですもの

きょうは、ちょっと感銘を受けることがありました。

60代男性の生徒さんが、
奥様をなくされ、ずっとレッスンをお休みしていたのですが……、

今日、レッスンに復帰☆

生徒さん:
今まで、台所に入ったことも無かったので、
どうやって食事を作るのか?わからない。

炊飯器の使い方も、よく解らない。

だから、『男のキッチン』という講座に申し込みました。


前向きに生きる姿勢に、感銘……。

もし私だったら、いつまでもメソメソ引きずりそう。。。

大丈夫!

ピアノも、ゼロから習って、
今、「エリーゼのために」を弾けるのですもの。

家のことも、きっときっと、すぐ覚えてしまうことでしょう。

    ファイト☆



2014年9月 7日 (日)

ピアノ教師の作戦タイム

秋なので寂しい (;_;) 
……なんて、感傷に浸ってばかりいられない。

人生は、はかないからこそ、
シニア期でピアノを楽しむ意味が大きいのに…。

さぁ!生徒さんたちが次に弾く新曲のアレンジを考えよう。

どう教えるのが、生徒さんたちをより楽しく上達へと導くことができるのか?

ベスト!と思える作戦(カリキュラム)を考えよう。



サッカーでも何でもそうと思うけれど、
監督は誰か?
その作戦が、良いか悪いか?
によって、結果は半分以上決まったようなもの。

もちろん、本人の努力や才能もあるのかもしれない。
でも、それを最大限に引き出してあげられるか?
成功へ、「楽しく」導いてあげられるか?
……も、大切。

ピアノ教師も、
生徒の力を最大限に引き出せるような作戦、
本人が楽しく、目標達成できる作戦を考えたい。

生徒さんが弾けたときの素敵な笑顔を思い浮かべ、

これから私……、

しばしの作戦タイム


2014年9月 2日 (火)

寂しい……

ふぃ~ 暑い (>_<)

と思っていたのに、
秋になったらなったで……寂しい。(._.)


すいか、フラッペ、冷え冷えビール、外プール、ノースリーブ……

も、もう終わり。と思うと、ちょっと虚しい。


ショッピングモールには、秋色の長袖服が、
スーパーには、秋刀魚や秋味何々が並んでいる。
人生は走馬燈のごとく……。 (~_~ )

と、感傷的になる“秋”。


なんだか、むせび泣くような弦楽器の曲を聴きたくなりました。


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