大人の「経験者」に教えるのは、「初心者」とはまた違う難しさがある
3ヵ月前に銀座店セミナーを受講くださったM先生から、メールを頂きました。
セミナーのときにお伝えした方法で、
60歳以上の生徒を募集したら、
5名のシニアが入会されたそうです。
ところが、初心者を募集したにもかかわらず、そのうち2名が経験者。
(以下、M先生からのメール抜粋)
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さすがにご一緒では無理なのでクラスを分けたのですが、
未経験者のクラスは元吉先生に教えていただいた「喜びの歌」でスタートし、
私自身も喜びを感じながら楽しくレッスンしています。
逆に、経験者の方のレッスンの難しさを痛感しております。
譜読みの間違いが多いので直すのに時間がかかるのですが、
「同じ曲ばかりだと飽きてしまうんです。」とおっしゃるので
短い曲を並行して進めているのですが、
なんとなく弾ければ良いみたいで
どこまで間違いを指摘してよいものやら悩んでしまいます。
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よくわかります!そうなのです。
経験者には、初心者とはまた違った難しさがあります。
若かった頃と同じように弾いても、
今は、読譜ミスしたり、頭が思ったように指は動いていなかったり……。
そうかと言って、初心者のように、
基礎からじっくり時間をかける気はせず、
どんどん次の曲を弾きたい。
(↑経験者の特徴)
そのような生徒には、どう対応すればよいのでしょう。
(1) どんどん新曲を弾きたい気持ち、それは大切にしてあげる。
(完璧でなくても、各曲で身につけたい重要ポイントさえ押さえていれば…)
(2) でも、発表会のような機会には、1曲にじっくり取り組んで完成度を高める。
今はまだ、ピアノ再開が嬉しくて、
どんどん新曲を弾きたい時期なのかもしれません。
でも、そのうち落ち着いてきて、
もっと「質の高い演奏」をしたいと、意識が変わるはずです。
私の経験からは、
このようなことしか言えませんが、
もしM先生のお役にたてば幸いです。
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