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2015年1月24日 (土)

「高齢者」はピアノを習いに来ません

 

「高齢者」とはどのような人のこと? 何歳以上のこと?

 

調べてみました。

・WHO(世界保健機構)………65以上

・国連(高齢者人口調査等)……60以上

・老齢年金…………………………65以上

・老人医療費……「若年」と「老人」を70で線引き

・高齢者居住安定確保法…………60以上

・介護保険法………………………65以上

・団塊世代の意識(2012年調査)第1位……70以上 

           〃  第2位……75以上 

55歳以上世代の意識(2012)1位………75以上

             〃 第2位………80以上

・日本老年医学会……身体能力からは75以上とする考え方もある。

・「前期高齢者(75未満)は高齢者と呼べない集団ではないか」(国立長寿医療研究センター研究所長)などの指摘も出ている

 

私の母親も、80を過ぎた頃から「転倒」したり、

「ああ、“高齢者”になったなぁ」と実感するので、80歳か75歳かも……。

 

 

でも、ピアノを習いにきている生徒さん達が「高齢者」とは、私にはとても思えないのです。

いえ、少し前までいたまっちゃん(92歳)でさえ、「高齢者」には思えません。

車を運転してピアノ教室に来て、かくしゃくとしていて、どんどん新しい曲に挑戦して、努力する。

細かな配慮ができ、仲間とピアノを楽しみ、弾けると目をキラキラ輝かせる。 

……とても「高齢者」とは思えません。

 

反対に、50代・40代でも、「この人、高齢者?」と思うような人もいます。

面倒なことは避ける。自分のことしか考えない。失敗を恐れる。

「どうせ……」と最初から挑戦しない。努力もしない。見た目や、人からどう思われるかばかり気にする。

……体は若いかもしれないけれど、心の「高齢者」。

 

そんな高齢者は、左右の手が違うことをするピアノなんて、最初から習いません。

 

私の生徒さん達は、

高齢者ではないから、ピアノを習いに来ているのでしょう。

いえ、ピアノを頑張っているから、高齢者にならないのかもしれません。


2015年1月19日 (月)

シニア指導法セミナー(東京2/26)の内容

 

現在は多少、10年後は絶対、

ピアノ教師が避けては通れない「シニア世代のレッスン」。

 

昨年6月にシニア指導法セミナー(銀座店)を受講された先生から、

来月のスガナミ楽器(世田谷区)セミナーも楽しみにしているとのメールを頂きました。

 

銀座店セミナーで話したように生徒募集したところ、シニア生徒さんが5名入会されたとのこと、

今も、レッスンを頑張っているご様子……嬉しく思います。

 

さて、次のような質問も書いてくださいました。

 

(1)体験について

 グループの体験で、初心者の中に経験者がいらして、すいすい弾けてしまう場合、初心者の方に対して、どのような事に配慮すれば良いのでしょうか?

 

(2)男性の生徒さんについて

 ご質問なども熱心にされてやる気満々という感じの方が、2か月で他のサークルが忙しいという理由で退会されました。

 男性の方の対応で気を配る事があれば教えて下さい。

 

(3)基礎練習について

 何年も続けている方でもスケールアルペジオなど、 今弾いている曲の調だけでも弾いてみましょうといっても、お家では全く弾かない方が大半です。

 先生の生徒さんは基礎練習はどのようにされていらっしゃいますか?

 

なるほど、なるほど……。

2/26セミナーでお答えしますね。

 

他にも、ご質問や話してほしい事などがある先生は、

piano60piano60@gmail.com (元吉ひろみ)にどうぞ。



今はまだ、シニア世代にはレッスンしていない先生も、

この機会に、ぜひ勉強してみてください。


すでにシニア世代に教えていらっしゃる先生は、

さらにモチベーションアップして頂ければ嬉しいです♪

 

~~~~~再掲~~~~~~

●時:226日(木)10時~12

●所:スガナミ楽器 経堂店(世田谷区)

●申込み:03-3425-9311詳細

●教材:「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法


2015年1月17日 (土)

シニア世代が「人前での演奏」をするために

 

ホテルのようなロビーに、モホガニー色のグランドピアノ。

 

実は、シニア生徒さん達がボランティア演奏に行く予定の施設です。

       (つくばメディケアレジデンス

 

施設スタッフに、ボランティア演奏のご相談をしたところ、

(A案) 「交流」が目的の会なら、食堂(キーボード使用)で。

(B案) 「鑑賞」が目的の会なら、ロビー(グランドピアノ使用)で。

が良いだろうとのことでした。

 

教室に帰って、生徒さん達に希望を伺ったところ、B案(鑑賞型)を選択されました。

 

プロのような上手な演奏ではないかもしれないけれど……、

難易度の低い曲かもしれないけれど……、

でも、いっしょうけんめい練習してきちんと準備した、「失礼に当たらない演奏」にしたいものです。

  

前回書いた「7つの課題」以外に、合唱伴奏の人はさらに次の課題も加わります。

()     歌詞を一緒に歌いながらでも、弾けるようになろう

   ……「歌詞を考えると、指が間違えてしまう」状態から脱却。

 

()     聴衆の目を見ながらでも、弾けるようになろう

   ……自分の演奏で「いっぱいいっぱい」の状態から、「余裕」の演奏に。

 

(10)    歌い始めで、うまく合図を出そう

……前奏の後、「歌い出す箇所」で「ハイッ!」と言う練習も。

 

Hitomae

入所者さんも喜んでくださって、

生徒さんも沢山の学びがある良い会になりますように……☆

 

2015年1月14日 (水)

家ではスラスラ、本番ではボロボロ……の対策

  

家では、とても上手に、暗譜でスラスラ弾けたんです!本当です! 

でも、本番では……頭まっ白、演奏ボロボロ。悲惨……(;_:)

 

という話を、シニアの生徒さんからよく聞きます。

 

今度、シニア生徒さん達が、施設にボランティア演奏をしに行くのですが、

暗譜で「何となく弾ける演奏」から、暗譜で確実に弾ける演奏」にする必要があります。

 

そのために、次のような「7つの課題」を、一つずつクリアすることに。

 

(1) メトロノームに合わせて弾いてみよう(テンポ__ )

……自分のペースでしか弾けないのではなく……。

 

(2) もっと速いテンポでも弾いてみよう(テンポ__ )

……(1)のテンポでしか弾けないのではなく、もっと速くても指が動く状態に。

 

(3) もっと遅いテンポでも弾いてみよう(テンポ__ )

……遅く弾く方が難しい。

次の音をきちんと音が分かっていないと弾けない。

 

(4) 右手パートを、ドレミで歌ってみよう。

……万が一ミスしても、ドレミが分かっていれば安心。

 

(5)       左手パートを、ドレミで言ってみよう。

……「両手がパック(?)」になっていて、

左手がどの音を弾いているか?など意外と分かっていないもの。 

 

(6)       自分の演奏を、録音して聴いてみよう。

……第三者の耳で客観的に聴くと、自分の欠点がよく解ります。

 

(7)      「曲想」が素敵についた演奏に(強弱・息継ぎ・フレーズ感など等)

 ……ただ弾けるだけではなく、

   聴いている人が「気持ちいい」と感じるような演奏に。

 

 

さあ、少しずつクリアできるように、がんばりましょう☆


2015年1月10日 (土)

10年後、高齢者の5人に1人が認知症

 

2025年(団塊世代が75歳以上になる年)には、

65歳以上の5人に1人が認知症

 

一昨日の新聞に載っていた驚愕の数値です。

 

国家戦略案として、認知症への理解を深める活動や、認知症サポーターのことが書かれていました。

 

でも、一番よいのは、「認知症にならない」こと。

 

今の医学では、認知症は治せないそうです。

でも、脳を活性化するなどにより、

少しでも「発症を遅らせる」「程度を軽くする」ことは可能とか。

 

そのために、ピアノ教師に出来ることは何なのでしょう?

 

ピアノ指導の専門家だけでなく、様々な領域の人と協力して、

「ピアノで、多くの高齢者を認知症から守り、幸せへと導く何か」を考えられれば……。

……そんな思いをいだいた朝でした。


2015年1月 6日 (火)

体が続く限り、教室に来てくださるシニア生徒さん

 

体が続くかぎり、ずっとピアノ教室に通います!

 

先日、あるシニア生徒さんがおっしゃった言葉です。

このような言葉を言って頂けるとは……、有難いかぎり。

 

シニア生徒さんのレッスン中断の一番の理由は、「体」に起因します。

人間は誰でも、年齢とともに体が衰えるのは自然なこと。

 

でも、だからこそ、教室に通って来られる間は、

ピアノを、めいっぱい楽しんで欲しい。

 

「人生の質」を高めるシニアピアノは、だからこそ貴重。

 

私も、少しでも良いレッスンになるように……、

少しでも楽しい時間になるように……、

出来るかぎりの指導をしたい!

……その思いを、いっそう強くした2015年の始めです。

 

 

その他の、私的な目標も書いておきます。

早寝早起き……楽譜を書く・指導法を考える、何でも朝の方が効率大☆

運動……実年齢と体年齢を同じにすべく、歩いて買物に行こう♪


2015年1月 5日 (月)

なぜ、赤ちゃんの産声は「ラ」なのか?


すべての赤ちゃんの産声は、「ラ」音(440ヘルツ付近)とのこと。

 

どの赤ちゃんも全員、『ラ』で「オギャ~」って生まれてくるなんて……

不思議! なぜ?

 

その神秘をずっと考えていた美由喜さんが、本を出されました。

 

スケールの宇宙 -音階の美しい秩序

著:西村美由喜

購入申込:TEL&FAX: 0754952695

E-mail: scale432@gaia.eonet.ne.jp

Scale

美由喜さんは、ニューヨークでご一緒に指導法講習を受けたピアノの先生ですが、

こんな壮大なことを考えていらっしゃったとは……!

 

読むのが楽しみ♪ ワクワク


2015年1月 4日 (日)

今年の手帳に、10年後の予定を書く

  

以前は、楽器店から頂いた手帳を毎年使っていましたが、

不況のせいか、だんだん頂けなく……。

それからは、自分で買うようになりました。


毎年コレ!と、同じ種類の手帳を使うのも良いですが、

あえて初めての手帳を選ぶのも、ワクワク♪

 

今回選んだものは、ちょっと変わっています。            

 

1日1週間の予定を書きこめるのは、当然ですね。

1ヵ月のプランや、年間プランも、よく見ます。

でも、生涯のライフプランを書く欄があるんです (^-^;;;

 

しかも「仕事」「家庭」「経済」「健康」ごとに書く欄。

(どれも、自分にとって大切)

 

10年後、20年後……どんな予定を書きましょう?

 

目の前のことばかり考えがちだったので、なかなか書けません。

 

10年後、家族の状況は?

ピアノ教室はどんな風にしたい?

シニア生徒さんと一緒に、どんな楽しいことを致しましょう?

……可能性がいろいろ広がります♪

 

事故・病・震災・竜巻などで、

……明日、どうなるか? など全く解りません。

でも、先の事を考えると、今日やるべきことが見えるということも。

 

年が変わるって……、 

自分の夢を整理する良い機会なのかもしれません☆

 

                            お正月気分ももう終わり

Osechi1_2

2015年1月 1日 (木)

散々な2015年の幕開け

 

カフェでS先生とおしゃべりしていると、

突然、浮浪者風の男が近づいてきた。

 

私の胸ぐらをつかみ、先日の私のコンサートの演奏の失敗を責め始めた。

浮浪者:「なんで、あんなヒドイ演奏をするんだ!」

 

私:「すみません。私も良い演奏をしたかったんです。努力もしました。

でも、あんな演奏に……ごめんなさい。」

 

「許せない!」と、浮浪者が襲いかかってきた。


「キャーッ!!」

 

 

 ・ ・  ・  ・   ・  ・   ・

「早く、お雑煮を作って……」

という家族の声で、目が覚めた。

 

エッ? 今のは夢?

 

散々な2015年の幕開けだ。

最近、コンサートなど開いていないのに……、なにか意味が?

夢判断のフロイト先生、教えてください。

 

「元旦から2日」にかけて見るのが「初夢」とのことで少しホッ。

見るなら、「富士」「鷹」「なすび」などが希望です。



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