「高齢者」はピアノを習いに来ません
「高齢者」とはどのような人のこと?
何歳以上のこと?
調べてみました。
・WHO(世界保健機構)………65歳以上
・国連(高齢者人口調査等)……60歳以上
・老齢年金…………………………65歳以上
・老人医療費……「若年」と「老人」を70歳で線引き
・高齢者居住安定確保法…………60歳以上
・介護保険法………………………65歳以上
・団塊世代の意識(2012年調査)第1位……70歳以上
〃 第2位……75歳以上
・55歳以上世代の意識(2012年)第1位………75歳以上
〃 第2位………80歳以上
・日本老年医学会……身体能力からは75歳以上とする考え方もある。
・「前期高齢者(75歳未満)は高齢者と呼べない集団ではないか」(国立長寿医療研究センター研究所長)などの指摘も出ている
私の母親も、80歳を過ぎた頃から「転倒」したり、
「ああ、“高齢者”になったなぁ」と実感するので、80歳か75歳かも……。
でも、ピアノを習いにきている生徒さん達が「高齢者」とは、私にはとても思えないのです。
いえ、少し前までいたまっちゃん(92歳)でさえ、「高齢者」には思えません。
車を運転してピアノ教室に来て、かくしゃくとしていて、どんどん新しい曲に挑戦して、努力する。
細かな配慮ができ、仲間とピアノを楽しみ、弾けると目をキラキラ輝かせる。
……とても「高齢者」とは思えません。
反対に、50代・40代でも、「この人、高齢者?」と思うような人もいます。
面倒なことは避ける。自分のことしか考えない。失敗を恐れる。
「どうせ……」と最初から挑戦しない。努力もしない。見た目や、人からどう思われるかばかり気にする。
……体は若いかもしれないけれど、心の「高齢者」。
そんな高齢者は、左右の手が違うことをするピアノなんて、最初から習いません。
私の生徒さん達は、
高齢者ではないから、ピアノを習いに来ているのでしょう。
いえ、ピアノを頑張っているから、高齢者にならないのかもしれません。
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