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2015年2月26日 (木)

シニア指導法講座を終えて

きょうは、スガナミ楽器経堂店でのシニア指導法講座。

会場に着いて準備をしながら、何となくお店の空気が暖かく優しいと感じました。

 

世田谷という場所が、シニア人口が多いためなのか?

この楽器店が、先をしっかり見据えたお店なのか?

ここでは、多くのシニアクラスが開講されているとのこと。

 

この講座への申込み数が、ふだんの講座よりも多かったと伺い、

先生方もまた、シニア指導への関心が高いことを感じました。

 

 

講座が終わると、「私も始めてみます!」とか、感謝の言葉を、

わざわざ私の所まで、言いに来てくださる先生が何人も。

 

中には涙目で「とても良かったですぅ」などとおっしゃる先生もいて、 

ああ、皆さんのお役に立てて良かった……

と、胸が一杯になりました。

 

 

終了後、お店の方達とお話をしながらランチをご一緒させて頂きました。

 

暖かく迎えてくださって親切に機器の準備など助けてくださったOさん、とても心強かったです。

 

笑顔が素敵で細やかな気配りができるM店長さんを見て、

ああ、だからお店の空気が優しいんだと思いました。

 

なんと、主幹のTさんは、60歳を過ぎてピアノを習われたのだとか!

「仕事後は、1時間練習。朝も、仕事前に朝練!」

「今まで出来なかったことが出来るのは、本当に楽しい!」

「『脳にも心にもよいシニアピアノ』に対して、

補助金を出すとか、行政が主導でやらなきゃ……」

 

……良いお話をたくさん伺えて、

私も、気持ちを新たに致しました。

 

シニア世代へのレッスン、もっと、もっとがんばろう!


2015年2月24日 (火)

♪歌声喫茶♪風のホームコンサート


本日の「60歳からのピアノ‐第55回ホームコンサート」は、

ちょっと変わっていました。

 

最初のソロ演奏は、いつもと同じですが、

第二部は、お茶を飲んでお菓子を食べて歌って……

………まるで歌声喫茶

もちろん、歌の伴奏をするのも60歳以上の生徒さん。

 

そして、客席中央の「ご招待席」には、OBSさん。

 Sさんは、日本折紙協会正会員で、

様々な作品を考案しては発表されていらっしゃいます。

 

今回は、お雛様の折り方を教えて頂き、皆で折る

……というおまけつきの楽しいホームコンサートでした♪

Hina

このお雛様、今度のボランティア演奏に、持っていく予定です。


車を遠くに停めて来てくださったり、

美味しいお菓子を持ってきてくださったり、

皆のためにと、労力を惜しまず、陰で心を配り、

……そんな、素晴らしい生徒さん達に支えられ、

今日も楽しい時間を持てました♪

ありがとうございました。

 

シニア指導法セミナーで使用する本

 

研究成果がまとまった頃、ちょうど出版のお話を頂いたのですが、

セミナーでは、その本を使用します。

 

社会学の教授からご示唆いただいて調べた、

なぜ、シニアレッスンが重要か?

などの社会背景も、この本には載っています。

 

文字で書けば、「たったの一行」かもしれません。

でも、その一行を言い切るために、どれだけの時間と労力を要したことか。

 

目をショボショボさせながら、膨大な内閣府データベースとにらめっこして、

必要な情報を拾い、その結果、やっと解ったことです。

 

でも、だからこそ、責任をもって言えることばかり。

 

ご興味ある方は、読んで頂ければ幸いです♪

シニア世代に教える最高のピアノレッスン法

(ヤマハミュージックメディア)

 

そして、その本の講座です↓

************

「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」講座

●2月26日(木)

●スガナミ楽器 経堂店(世田谷区)

●申込み:03-3425-9311(詳細はコチラ ) 

 

2015年2月23日 (月)

オバサン学生になるの巻

 

めでたく、大学院生となることが出来ました。

 

ピアノを、シニア世代にどう教えるか?

を考えるためにはまず、

シニア世代の特徴(心理、能力、様々な特徴)を知らなければなりません。

それをまとめるのに、2年かかりました(修士)。

 

そもそも、シニア世代は何を求めてピアノを習うのでしょう? 

調査して分析して明らかになるまで、さらに2年かかりました(修士)。

 

ピアノに健康効果も求めていることが解ったのですが、

その効果について知るのに、さらに3年間かかりました(博士)。

 

そしてやっと、

だから、シニア世代のレッスン法はこうすればいい

ということが、少し言えるようになりました。

 

私の研究で解ったことは、決して

「多くの命を救うIPS細胞」や「夢の若返りが可能なSTAP細胞」のような、

注目を浴びるような研究ではありません。

 

でも、小さな小さな、畳の目ほどの発見であっても、

それらを蓄積していくことが、

今、ピアノ教育学に必要だと思ったのです。

 

2015年2月22日 (日)

50歳すぎて大学院受験した理由

 

大学院に行き始めたとき、私は50歳になっていました。

 

シニアレッスンを始めた40代の頃は、

経験」と「」だけで教えていました。

 

もちろん、「経験」も「勘」も、とても重要です。

でも、さらに「科学にも裏付けられた指導」がしたい。

 

その指導法を考えるために、大学院に行きたいと思い始めました。

しかし、そう思った時すでに、私は40代後半。

 

そんな歳で大学院を出ても、修了後の道などないし……。

大学院の授業料って、安くないし……。

収入より支出の方が……。

バカな女……。

 

と、自分で呆れはてました。

 

でも、目の前に、70代、80代の生徒さんがいて、

ピアノが弾けるようになりたいと、一生懸命がんばっていらっしゃる。

 

そんな姿を見て、

「自分に出来るかぎりのことをしてあげたい」

と思わない先生がいるでしょうか?

 

「経験」や「勘」や「推測」だけでなく、

自らきちんと調査し、心から納得できる方法で、最良の指導をしたい。

 

そして私は、入学願書をエイッ!と出したのでした。

(結果は……次回) 


2015年2月20日 (金)

シニア指導法セミナー(2/26東京)の配布資料

 

シニア世代にピアノを教えるのが大好き な元吉ひろみです♪

 

来週、226日(木)経堂でのセミナー

「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」

で配布する資料を作りました。


Resurme3                                

 中身の一部をご紹介♪

 

シニアレッスンの最重要ポイント

さぁ、シニア指導を始めよう!

(募集法・最初の一歩・シニア生徒さんのニーズ)

シニア世代のピアノレッスンの実際

 (初回レッスンの内容・3ヵ月のプログラム・1レッスンの流れ・使用テキスト・3年間のカリキュラム)

生徒も先生もハッピーに

……などなど

 

お会いできるのを楽しみにしています♪

 

***************

●時:226日(木)10時~12

●所:スガナミ楽器 経堂店(世田谷区)

●申込み:03-3425-9311(詳細はコチラ

 

2015年2月19日 (木)

生徒を「お断りする」ときの気持ち

 

「息子にピアノを教えて欲しいのですが……」

「先生のような先生がいいんです!ぜひ……」

などと言われてしまうと、こう思う。

 

有難いこと。

人数的に大丈夫なのだから、入れてあげればいいのに……。

断るなんて傲慢。ナニ様のつもり?

 

でも、

「入会資格は60歳以上なので……、ごめんなさい。」

と、お断りする。

 

そんな時、この詩の断片が浮かびます。

…(略)…わたしは思いきって枝葉を落とすことにしました 
わずかな枝を残して あとは ばっさりと切り捨てました

 

それは
根の弱い 幹の細い 力のない者
なんとか自分を守りながら
生きてゆくための
消極的な、しかもそれなりに
勇気のいる生活の智慧でした


…(略)…とはいうものの…(略)…やっぱり寂しい気がしました
もったいないなあと思いました


…(略)…しかし おかげさまで…(略)…

弱かった根が新たな活動を始めたようです
切り落とした分だけ いや それ以上…(略)…

静かな充実感を持ちながら

 

 

(「ある日のつぶやきー切り捨てる」(相田みつを)より断片)

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