音符ではなく、音楽を!
以前に『ピアニストが語る 』の本を紹介したことがありましたが、
その第二弾が、出ました。
『音符ではなく、音楽を! 』
こちらもまた面白く、お薦めです!
著者(焦さん)がピアニストにインタビューするのですが、
キーシンだの、アシュケナージだの、そうそうたるピアニスト!
ラベック姉妹のスカーッとする演奏、
まだ若かった私は大好きで、聴きにも行きましたが、
「若さだけで弾いている。何十年後かはどうなっているか。」と言う批評家もいました。
今、この本の中で、
「(以前の)どの録音も好きではありません。
以前の私たちは、自分たちの考えをどこまで自由に表現したらよいかわからなかったのです。……」と話し、本人たちにも葛藤があったと分かりました。
なるほどなぁ。。。(今、わかった真実)
焦さんの質問の投げ方が、また上手なんです。
読者が聞きたい興味深い内容を、スパッと質問します。
「お小さい頃、……」「お好きな曲は……」などという質問のし方から、
インタビュアーの、そのピアニストに対する尊敬や暖かい気持ちが伝わってきます。
でも、これ、訳し方次第ですよね。
訳者(森岡葉さん)の翻訳力やお人柄が、
日本語版のこの本を、さらに良い作品にしている気がしました。
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