ピアノを習いたいと思う人と、思わない人との違い
「“シニアのピアノ”なんて言うけれど、
『経済的に恵まれた、ごく一部の人』だけの話ではありませんか?」
学位審査会で出た質問です。
「まあ! なんてイジワルな先生 (:_;) 」
と、最初は思いました。
(でも実は、素晴らしい先生であると、後で解ったのですが。)
その質問に答えるために、
「シニア世代のピアノ」は、今、なぜ人気があるのか?
の根拠を、数値できちんと示す必要がありました。
・シニア世代のうち、どのくらいの人が、ピアノを持っているのか?
・シニア世代の中でも、ピアノを習いたいと思う人達は、思わない人達と何が違うのか?
などの質問を投げかけてくださり、
どこの統計を見て、どう解析して、などのご助言を丁寧にしてくださいました。
その先生のご示唆のように、調べたり統計解析をすると、なんと、
・シニア世代のうち、使われていないピアノを持っているのは3軒に1軒。
・シニア世代の中でも、ピアノを習いたいと思う人達は、思わない人達よりも、経済的に恵まれていて、子どもの教育に熱心
などが、統計解析した結果の数値として、ハッキリ出てきたのです!(感動)
そういう背景があってこそ、
シニアピアノ法の研究に、大きな意義が出てくるのです。(感謝)
その先生は、「社会学」がご専門の「教育」の先生で、
「再生産論」「文化資産」の話が新鮮でした。
指摘が鋭く、筋が通っていて、指導力が高く……、
「私も、こんな指導者でありたい!」と心から思ったものです。
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