« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »

2016年2月29日 (月)

ピアノの先生の指導力は、数値化できません

 

ピアノ教師の指導力を表そうとするとき、「数字を使う」という手法がよく使われます。

 

・一流音大に○名合格させました

・生徒がコンクールで全国○位に入賞  

○年間も教えています

・今までに○名も教えてきました

・生徒数ランキング第○位! ……etc 

 

確かに、数値は重要。「大部分」ではなく「何%」か? 数字で言われると解りやすい。

 

 

私が子どもの頃に習っていた先生は、超厳しいレッスンをして、伸びる子は全国優勝させ、伸びない子はフルイにかけ破門していました。

特別の子ども以外、音楽は「音が苦」でしかありませんでした。音楽という字は、「」が「しい」と書くのに……。

 

では、「音楽の楽しさ」を教える先生の指導力を、数値化など、そもそも出来るのでしょうか?

何を目安にすればよいのでしょう?

 

30分間に見られた「笑顔の回数」を「楽しさ」の目安にした音楽療法の研究を見たことがあります。

人間の判断は信頼性に欠けるので、「口角が何度以上あがったら笑顔」と判断する機械まであるそうです。

 

でも、笑顔って、回数で決まるのでしょうか?

「お笑いを見たときの笑顔」の重さと

「苦労してやっと金メダルを得たときの笑顔」の重さ。

……それらが同じわけ、ありません。

笑顔の「量」だけでなく、その「質」も大事。

 

 

ああ、やっぱり、「ピアノの楽しさ」を教える先生の力量を、数字で表すことなんて出来ない。

 

でも、いいんです。

弾けるようになって「弾けた!」と言う嬉しそうなお顔、キラキラした目の輝き! そんな本物の笑顔に励まされながら、少しでも良い指導をしたいと、日々がんばっています。



Ganba

        がんばれ!!(自分で自分を励まそう)

 

 

2016年2月25日 (木)

シニア生徒さんのための、初めての“参考書”が出ました☆

 

学校の教科書にも、「参考書」がありますね。

教科書の学びを補ったり、もっと深めたりする。

 

シニア生徒さんのピアノ教本にも、その学びをサポートする「ガイドブック」「ピアノ学習の友」のような参考書が、出ました☆

 

    「今から始める   いきいきピアノ

Ikiiki2

      表紙の裏が、紙鍵盤になっていてベンリ♪

  

内容は……

・ピアノ学習を120%楽しむコツ
・各曲のポイント
・シニアに適した練習法 ……など。

 

・『趣味で楽しむピアノ・レッスン13』を使っている生徒さんにも、他の教本でレッスンしているシニアの方にも、オススメです♪

シニア生徒さんのレッスンが、もっと楽しく、もっと順調に進みますよう……♪

 

Ikiiki4

 最終章には、先生のためのレッスンマニュアルも



「5年間に300人の生徒を教えた先生」って、すごい?! 

 

「たった5年間で、300もの生徒に教えた」というギター教師のホームページを見ました。

……わぁ、よほど人気の高い、素晴らしい先生なのだろう。すごいなぁ!

と称賛。 

 

でも、よく考えると……???

1人30分の個人レッスンとすると、1に教えられるのは、8時間労働で16

5、毎日教えたとしても80

その全員が5年継続すれば、「5年間で80」のはず。

 

5年間で300」教えるためには、各自1年半でやめてくれないと、計算が合いません。

「石の上にも3年」なのに、「生徒達が、たった1年半でやめてしまう先生」

入れ替わりの激しい、問題のある先生」ということ?

 

他に考えられる可能性は、

・雇っている講師に教えさせ、自分はたま~に顔を出すだけ

・大人数での授業のようなものを受けた生徒も1人として勘定

 

ピアノとギターは違うのかもしれません。でも、数値だけを見て安易に判断するのは危険。

目先の数字に惑わされず、真実を見抜く目を持ちたいものです。



2016年2月23日 (火)

シニア生徒さんの演奏って……やっぱり素敵☆

  

本日は、60歳からのピアノ-第59回ホームコンサート。

秋に入会された生徒さんと、以前から習われていた生徒さんとが、初めて顔を合わせます。

 

ぶっつけ本番の連弾

交流を目的に、「ぶっつけ本番の連弾」をしました。

曲は、「趣味で楽しむピアノレッスン第3巻」のp.24~25「連弾:よろこびの歌」です。

先輩方は、「伴奏パート」を練習していました。

新入生達は、「メロディーパート」を練習していました。

今日、初めて合わせます。

誰と一緒に弾くかは、クジ。

パートナーと、「ここはフォルテで弾こう」など少しだけ相談タイム。

一期一会のセッションですが、爆笑の連続で、すぐに仲良くなってしまいました

 

ソロ演奏

新入生が「緊張」しつつ一生懸命弾いているお姿は、立派だと思いました。

 

先輩方の演奏は、新入生とは、やはり音が違うなと感じました。

たとえミスはあっても、でも、そんなことは帳消しにするほど、音が、何というか、“のある音楽なのです。

 

最も経験の長い方は、『川の流れのように』を弾かれました。

聴いていると、「川の流れ」が、デコボコ道や曲がりくねった道の「人生」にも思えてきます。

皆さんが初めてピアノに挑戦した頃のこと、今はいないけれど一緒に始めた元生徒○さんのお顔、様々な思い出が浮かんできて、……聴きながら、不覚にも、涙が出そうでした。

 

この暖かく素敵な時間が、ずっとずっと続きますように……♪



2016年2月22日 (月)

感謝されるべきはシニア生徒さん 

 

シニアのレッスンの説明を聞き、その後、実際のレッスンの様子を動画で見られるので、すごく解りやすいセミナーでした。ありがとうございました‼

 

シニア指導法セミナーで全国どこに行っても、受講の先生方からこのような感想とお礼を言われます。

でも本当は、お礼を言われるべきは、私ではありません!

ビデオに撮ることを快諾くださったシニア生徒さん達です。

 

「これから、シニア指導を始めたいと思う先生方に、レッスン風景をお見せしたいのです。

ピアノの先生以外には絶対に見せませんので、撮影させて頂いてもよろしいでしょうか?」

と伺うと、快く「どうぞ!」と言ってくださいました。 

 

その動画を見た先生方が、シニアレッスンを始めるよう!と思われ、

その結果、たくさんのシニアの毎日が、ピアノで楽しいものに……。

 

日本中の先生方やシニアの方々に代わって、私がお礼を言わせて頂きます。

ビデオ撮影を快諾くださったシニア生徒さん達、

本当にありがとうございました♪


♪風邪も良くなりました♪

2016年2月20日 (土)

ダウン

 

喉が痛い、鼻も、クシャミも……

花粉症?

……ではないので、風邪?

熱はないので、インフルエンザではありません。

 

静かに寝ています。

メールに返信できていない方達、ごめんなさい。

 

バタン・・・



2016年2月19日 (金)

シニアのための指導法」が、「子どものための指導」にも良い?

 

「シニア指導法」のセミナーを受講された先生方から、

「子どもの指導に使いたいことが、とても沢山あった」という感想を頂くことがあります。

以前にも、みるきー先生から、本日も受講の先生から……。

 

確かにこのメソードは、シニアの生徒さんが、

なるべく負担に感じないで、弾けるようになって欲しい。

無理なく、上達してほしい。

少しでも楽しく、学んで欲しい。

長くずっと、ピアノを友だちにして欲しい。

……そんな想いで、一生けんめい考えたメソードです。

 

でもそれらは、ピアノ指導に共通の想いなのかもしれません。

もし、子どもの指導に応用して頂ければ、それはそれで光栄です。



本日は、埼玉県のタニタ楽器でシニア指導法のセミナー。

Hdmi3                              

いつもは、パソコンとプロジェクターをつないでパワーポイントをお見せしています。

でも今日は、HDMIでパソコンとディスプレイをつなぐという初めての方法。

スクリーンのように大きくはないかもしれませんが、画像がくっきりと鮮明に見え、なかなか良かったです☆


2016年2月17日 (水)

ピアノ文化に寄与してきた有形文化財の楽器店


こんなにも歴史のにおいを感じる楽器店に入ったのは、初めてでした。

それもそのはず。ここ三木楽器開成館は、江戸時代から創業190年、有形文化財

長い間ずっと、ピアノ文化に寄与してきた場所。
Miki_2

                                            写真を撮り損なったので、パソコン画面をプリントスクリーン。

 

著名な音楽家のコンサートや講座が行なわれ、山田耕作も「西洋音楽講座」「作曲講座」などを行なったとのこと。

まさかそこで「シニアへのピアノ指導法」の講座が開かれる時代がくるなど、当時の誰が想像したでしょう。

 

そのまさかで、昨日は、その歴史ある開成館で「シニ世代へのピアノレッスン法」の講座をさせて頂きました。

「趣味で楽しむピアノ・レッスン」の教本・ワークブックを抱えた熱心そうな先生方が、熱い目で受講され、終了後も質問が沢山!

 

万人へのピアノ文化普及を目指していた創業者も、きっと喜んでくださったのでは……?

 

2016年2月15日 (月)

シニア指導と子ども指導で違う点は?

 

ヤマハ銀座店の講師さんたちの研修会で、シニア指導法のお話をさせて頂きました。

スタッフの方々、臨機応変にありがとうございました。終了後、わざわざ「よかったです!」などの言葉をかけに先生方が来てくださって、シニアに良いレッスン法が広がりそうな予感がして嬉しくなりました。

 

会場は、新宿クラッセ11階だったのですが、こんな眺めのよいピアノ教室は初めて!

Kurasse


景色は「上から下」に見ましたが、シニア指導は違いますので、念のため。

 

シニア生徒さんへの指導と、子ども生徒への指導との違いの一つ。

 

・子どもの学び……「教師が生徒に教える」上から下に教える関係です。(縦の関係) 

・おとなの学び……教師は、学習者に寄り添い、学習者の学びをサポートする「支援者」という立ち位置です。(横の関係

 

レッスンでの言葉遣い・態度・能力・レッスンに求めているもの……子どもと異なる点はその他色々あります。



2016年2月13日 (土)

シニアピアノ教本の『指導マニュアル』が出ます☆

 

秋に出たシニアのための教本『趣味で楽しむピアノ・レッスン13』の指導マニュアルが出ます。

シニア初心者に使いやすいと定評の「教本」と「ワークブック」ですが、それを使って教えるときの指導マニュアルです。

 

今日から弾ける いきいきピアノ 《趣味で楽しむピアノ・レッスンシリーズ》』

\1600+税 ヤマハミュージックメディア)

Ikiiki

4章までは学習者のための章で、第5章が指導者のための「レッスンマニュアル」になります。

  

2年前に出た『シニア世代に教える最高のピアノレッスン法』では、研究結果をふまえたシニアピアノ教育の根本のところを書きましたが、今度は、その考え方を基にした教本を使って実際にレッスンを進めるときの、もっと具体的なノウハウです♪

 

2/21発刊予定ですが、アマゾン等では予約受付中☆

  

 

2016年2月12日 (金)

音楽が無くても、生きていけないわけではないけど……


自分が「会いたい!」と思っていると、本当に会えるものですね。

先日、銀座通りを歩いていたら、偶然、憧れの君に会えました!

私よりも背の低い年下の男の子ですが、ずっと会いたいと思っていたペッパー君です。

Pepper2_4

TVで見るよりもっと可愛いく、私に「一緒に踊ろうよ」などと話しかけてくれました。

相手の表情を見て話しかけてくれる感情読み取りロボット。

労働してくれるわけでも、力持ちでもありません。

でも人間には、そんな心の潤いが必要なのです。

音楽も同じです。

音楽が無くても、生きていけないわけではありません。

でも……、でも、人の心を癒し豊かにしてくれるもの、ペッパー君や音楽は、いつの世にも人間に必要なものだと思います。


2016年2月11日 (木)

もしよろしければ……、お友達になってください(*^-^*)

 

「フェイスブックはなさっていますか?

やっていれば、お友達申請させてください。」

セミナーで時々、そのように言って頂くことがあります。

 

実は、アカウント登録だけは以前にしたのですが、使い方が解らずそのままでした。
これを機会に始めようと思い、昨日、プロフィール写真を入れました。

まだ「お友達2人」だけの寂しいFBですが、

もしよろしければお友達になってくださいね(*^-^*)♪ 

 → Hiromi Motoyoshi のフェイスブック


2016年2月10日 (水)

私の背中を押した女性

 

「大学院に行こうか? やめようか? うーん、迷ってる。」

と、私が言うと、先輩先生(昭和6年生まれ)がこうおっしゃいました。

私ぐらいになるとね、思うのよ。やりたいことは、やった方がいい!

私、『人からどう思われるか?』とか世間体とか気にして、やらなかったことが沢山あるの。

でも今、『ああ、あの時、やっておけばよかった」って、すごく後悔してる。

元吉先生、行きたいのなら、大学院、絶対に行った方がいいわ!!」  

その言葉に背中を押されて入学し、その成果が本や教本となり、彼女に感謝でいっぱいです。

 

80代になられた今、YouTubeに面白い動画をアップされていました。


テレビでお見かけすることもありますが、いつもお元気で素敵な女性です。


2016年2月 9日 (火)

茅ヶ崎、素敵な先生方、そして海・・・


「ビデオが見れて、すごく良かったです!」

「先生のレッスンを見学に行ってもいいでしょうか?」

「こんな中身が濃いセミナー……、良かったですぅ。。。」

など、終了後に、何人もの先生が言いに来てくださって……感謝。

昨日の長谷川楽器店セミナーは、質問も相次ぎ、……熱心な先生が多いのですね。

 

帰りに楽譜売り場の天井を見て、びっくり。

壁や本棚というのは見たことがありますが、上から……☆

Hasegawa3_2

           ありがとうございます!!

 

出口まで送ってくださったスタッフさんが、

「あちらに15分くらい歩くと、海が見えるんですよ (^^)

エッ? わぁ、素敵!!

プロジェクター入りキャリーバッグに目をやり、さすがに断念。

 

でも、駅に入っても、電車に乗っても、悔やまれます。

海、ずっと見ていなかったなぁ。。。

ああ、見に行けばよかった。。。

海、海……気持ちがどんどん膨らんでしまいます。

 

いつか、また来よう。。。

素敵な先生方と出会えた茅ヶ崎、お洒落な茅ヶ崎、そして海。

……絶対に来ます☆



2016年2月 7日 (日)

jet 研修会で「シニア指導法」


jet銀座店の月例研修会で、「シニアレッスン」について、一昨日お話させて頂きました。

55名の申込みはいつもより多いと前日に伺い、関心の高さが伺われます。

 jetの先生方のために作成した内容を、主な項目だけ書いてみますね。

・現在、3人に1人が「60歳以上」

・シニアに効果的な募集法(子どもとは違います)

レッスンの実際

・選曲は?

・初回レッスンのプログラム

・1レッスンの流れ

 ・3ヵ月のカリキュラム

・~jetの先生にしかできないことがある

・右手と左手が違う動き(ダブル課題)は、脳が超活性化。プラス足のトリプル課題!

 “近い”は絶対条件 ~がんばれ! 地域の先生~

・これからの時代に求められる音楽教室をめざそう

 

シニア世代に教える最高のピアノレッスン法

の「ピアノ」を「鍵盤楽器」に置き換えて読んでください。生ピアノ・電子ピアノ・電子オルガン・キーボード……鍵盤楽器すべてに共通することが沢山です。

 

がんばれ! jetの先生たち

Jet2

              配布資料です


Yamahaginza

開始前、準備を終えて控室に行くと、モニターで会場の様子が見れてびっくり

2016年2月 5日 (金)

明日にでもすぐ、シニア生徒さんを募集して頂けそう

シニアのピアノテキストを、どのように進めるか?……1ページずつ実際に体験し、

初日のレッスンはどのように進めるか? 2回目は?……実際のレッスン風景をビデオで見て、

……自分もシニア生徒さんに教えられそう! と実感して頂けたのでしょうか?

 

質問タイムでは、具体的な質問が相次ぎました。

月謝の額は、どのくらいに設定すればいいのですか?」

公民館などで開講したいときは、どうすればいいのですか?」

「生徒募集するときは、どんな募集方法が効果的ですか?」

私が11月、地域紙に掲載したときの数行の文章をお見せすると、一字一句、一生懸命に書き写され、

……明日からすぐにでも、シニア生徒さんを募集してレッスンを始めて頂けそうな雰囲気。

 

昨日2/4、伊藤楽器YAMAHAピアノシティ松戸で、シニア教本セミナーがあったのですが、その時の風景です。

こんな熱心な先生方のところに、ぜひシニア生徒さんが集まってほしいなと思いました。

 

楽器店のスタッフの方は、その先生方をサポートしてあげたいという一生懸命な姿勢。

私がエレベーターで降りて見えなくなるまで、ずっと頭を下げていたのが印象的でした。「人」に対する時のそんな姿勢に反対に頭が下がるやら、恐縮するやら……。

 

先生方も楽器店も皆で世の中に音楽を届け、音楽で多くの人を幸せに……♪ 

2016年2月 2日 (火)

ピアノの先生は「お料理中のつまみ食い」はやめましょう

 

素敵な曲を聴いたら、想いがこみ上げ……胸が詰まりました。

……などというなら、カッコイイ。

 

でも、そうではありません。さつま芋。

ピアノの先生って、ゆっくり食べられなかったり、空腹で大急ぎでお料理したり……。

1ヵ月位前のこと、蒸したさつま芋の色が美味しそうだったこと、空腹だったことから、「味見」と称して、ひと口「パクッ」とつまみ食い。

美味しい(*^_^*) と思うも、 ウッ(>_<)・・・胸につかえて焦る。ドンドン

詰まりはとれましたが、あ~、苦しかった。 

……というお恥ずかしい経験をしました。

 

ところが、後日、高校の同級生が亡くなったことを知りました。

原因が、お料理をしていて、さつまいもが喉に詰まったこと。

病弱などではなく、元気な方。(病弱なら食欲が無く、「つまみ食い」などしない。)

 

他人ごととは思えません。私だって……

ああ、忙しいピアノの先生は、「お料理中につまみ食い」はやめましょう。

« 2016年1月 | トップページ | 2016年3月 »