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2016年3月30日 (水)

ピアノ教師にとって、「年度」の変わり目は大切

 

年度末の五週目、時間がゆっくりと流れています。

 

このような「年度の変わり目」とか「一段落」「一区切り」って、意外と大切。

の変わり目」のお正月は、主婦は料理だ来客だとバタバタ忙しく、落ち着きません。

でも「年度の変わり目」は、(転居でもない限り)じっくりと考えられます。

 

それまでの実践をふり返って、省察したり、意識変容したり、異なる方向から自分を見てみる。

そして次のステップに向けて、やるべきことを整理して、新たな気持ちで再スタート♪

 

 

私も今年度をふり返ると……素晴らしい生徒さんたちと楽しくレッスンできたことは大きな喜びですし、秋に入会した生徒さんが、以前の生徒さん達と仲良くなれたことも、本当によかったです♪

1年間に7冊の出版」など、一生にそうは無いであろう年度で、その時その時ベストを尽くしてきました。

各地からのセミナー依頼に「風邪をひいて行けない」「交通遅延で着かない」などのアクシデントが何もなく、すべてを無事に終えられたことを嬉しく思います。また、素晴らしい先生方、スタッフの方たちとの出会いに感謝!

 

さて、今、一段落。少し休息し、

反省や足りなかったことは? 次にやるべきこと(やりたいこと)は? 次の目標は? 方法は? ……それらをじっくりと考え、方向を決め、次年度に向かって再スタートです。

 

いずれにしても、シニアの方がピアノで幸せになることばかり♪






Sakuratea_5 Sakurasake_3
桜を満喫したい季節

 

2016年3月25日 (金)

「指導を断る」って、勇気がいるけど素晴らしい

 

本日のシニア教本セミナーは、新潟県の長岡。

 

と言っても、上野からMaxとき」で、たったの1時間40分!

十分、日帰りできます♪
Maxtoki_2

越後湯沢のあたりで、ふと窓の外を見ると……、なんと、雪が降っていました☆

東京では開花宣言も出たというのに……!

寒いとは伺っていましたが、雪ですよ、雪☆  わくわく 

Echigo

長岡に着いたら、寒いものの雪はありませんでした。

気温は寒くても、セミナーは大変暖かい雰囲気で進みました。


最後の質問タイムで、

「他会場では、『レッスン料』と『募集法』に関する質問が多いんですよ。」

と申し上げると、

両方、聞きたい!」とのことで、両方をお伝えしました。

 

やはり、こういうことって大事だけれど、なかなか人に聞けませんものね。

セミナーでは、何でも聞いてください♪

 

 

「かつて、『シニアピアノの講座をして頂けないか?』と打診されたことがありました。

でも、その時は指導法もわからず、断ってしまったんです。

今思えば、勿体なかったなぁ…と後悔している。」

と、話してくださった先生がいらっしゃいました。

 

いえいえ、指導法も解らないまま教えてしまう先生より、

セミナー等できちんと勉強してから教えようと考える先生の方が、ずっと誠実な指導者の姿勢だと思います。

 

遅いということはありません。これから、ぜひシニア指導に挑戦してください♪


2016年3月22日 (火)

 指導が面白くなってきた時期

 

同級生のコンサートチラシを見ていたら、色々な想いが……。

 

実は私、若い頃(?)は、「教えている」より「演奏している」方が好きでした。

生徒の発表会では、最後に「先生の演奏」をするのが楽しみで、いつもワクワク。

発表会の講師演奏ではなく、プロの演奏家としてコンサートで弾く機会に恵まれると、もっと嬉しく思いました

小さな会場から、1000名の大ホールでの有料コンサートの機会に恵まれ、もっともっと嬉しく……。

共演者もキャリアのある素晴らしい演奏家に恵まれ、こんな幸せなことはない!

 

……最初は、そう思っていたのですが、徐々に気持ちに変化が。

世の中には超上手な人が沢山いて、いくら頑張ったところで……と見えてしまったというか、意欲が失せていきました。

 

 

一方、若い頃は魅力を感じなかった指導が、とても面白くなってきたのです。

 

「こう教える」と「こうなる」という方法論が解ると、指導は実に楽しく、

その方法論を自分で見出していくことは、もっと魅力的でした。

 

まして未知の領域「シニアの指導法」を考えるのは、とても楽しいプロセスですし、

実際のシニア生徒さんへのレッスンは、私にとって、大きな大きな喜びです。

 

 

 

同級生のコンサート

 

高校の同級生が、コンサート。

Concert

高校の友人を懐かしく思うと同時に、わあ、すごい!がんばってるなぁ。。

この同じ会場で、私も先月「シニア指導」セミナーをしましたが、彼女は演奏!

 

ちょうどレッスンで行けないのですが、

彼女もそうだろうと解りつつ配慮の言葉を添えて送ってくださる。

……有難いことです。

 

心から応援していますね♪

 

 


同じ高校の別の同級生と、先日は久しぶりに銀座でランチ。

旧友って、いいですね☆

Lunch3_2                       (メインは、お喋りと食べるのに夢中で撮り忘れ) 
Lunch4

 

 


2016年3月16日 (水)

シニア生徒さんを、募集して差しあげてください


シニア生徒の募集方法は、『シニア世代に教える最高のピアノレッスン法』にあります。
Bosyuu1

Sidousyo 

が、シニア教本のセミナーでも、重要ポイントはご説明しています。



一昨日「シニア教本セミナー」を受講された先生から、こんな嬉しいメール。

 

昨日、早速、ポステイング新聞折り込み用のチラシを作成してみました!

実は 生徒を募集するするコトって、何だか「ガッついてるというイメージがあり苦手意識があったのですが、
先生の「シニア層の生徒さんはピアノを習いたがっている」というお言葉に、積極的に募集する勇気が湧いてきました!

 

 

苦手だったお気持ち、よ~く解ります!

 

私も最初、スーパー特売じゃあるまいし、ピアノ教師が募集を載せるなんて……と、抵抗がありました。

 

でも、どうしても60歳以上の人に声をかけたかったので、地域紙に募集を載せました。
習いたいシニアが1人いて「お仲間が欲しい」という場合も、募集を載せます。

 

 

そして、いつも思うことがあります。

ああ、募集を出して本当に良かったなぁ。。。

 

なぜなら、こんな言葉を何人もの方から聞くからです。

「ずーっと習いたかったんです。

先生の教室の電話番号も知っていたのですが、受話器を持っても勇気が出なくて、かけられませんでした。

でも今回、地域紙に募集が出たので、思い切って電話できました!」

 

ああ、シニアの方って、なんて謙虚で遠慮深いのでしょう。

 

 

ピアノの先生方、

どうぞシニア生徒さんを、こちらから募集して差し上げてください。

 

誠実な先生ほど、自分に教えられるだろうか? と、未経験領域の指導を躊躇されるかもしれません。
レッスンの進め方セミナーでしたら、お声をかけて頂ければ、どこへでも伺い第1回レッスンから丁寧にお伝えします。
どうぞ、一歩踏み出してみてください。

 

習いたいシニアのために、どうぞ募集して差し上げてください。



2016年3月15日 (火)

シニアピアノ指導は、先進国の先生のみ  

3月14日(月)

かつて参加した世界音楽教育学会で、「シニアのピアノの研究」をされている研究者の国籍は、イギリス・アメリカ・オーストラリア・日本でした。

   
東南アジアやアフリカでは、シニアピアノの研究など一つもありません。

そもそも、「シニアがピアノを弾く」こと自体が、無いとのことでした。
    (一握りの「優秀なピアニスト」なら、中国・韓国などにもいますが……。)
 
 
確かに、日本のたどった道を考えれば納得です。
 
①西洋からピアノが入ってきたものの、日本人の演奏の質は低いものだった。
   ↓
②「世界で認められるピアニストを育てねば!」と必死になった。
   ↓
③世界コンクールで優勝するような日本人ピアニストも排出し、頂点を極めた。
    ↓
④「万人が趣味としてピアノを楽しむことの価値」を解るようになってきた。 
    ↓ 
⑤リタイア後のシニアもピアノを弾いて素敵な人生を……という考え方が浸透
 
文化が遅れている開発途上国ではまだ①②でも、
平均寿命も延びた先進国では、④⑤の段階にきています。

 
なぜこのことを思い出したかというと、本日の伊藤楽器臼井店での「シニア教本セミナー」受講生がとても熱心だったからです。

受講中の真剣な目、熱心な質問、「明日から募集します!」という行動力……素晴らしい先生方です。

きっと、ピアノ文化が熟した⑤の地域、意識の進んだ先生方なのでしょう。



伊藤楽器の田口博之部長さん。
Itougakki_3
「習い事はピアノだけでいい!」と言い切った脳科学者の澤口教授と、なんと同級生!

  自宅で教えるピアノ指導者のために、沢山の講座を企画していらっしゃいます。





 

Tea_time_5 もうすぐ春の予感♪

2016年3月13日 (日)

ピアノ指導を、ロボットがする時代が来る?

 

専門家の「直感」は、研究者の「理論」に勝る。と、ショーンの『省察的実践とは何かープロフェッショナルの行為と思考』にあります。

 

AI(人工知能)が、人間の「直感を学び進化して、囲碁で人間に勝った。と、本日の新聞記事。

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私の好きなペッパー君のことも、書かれていました。

「学習するAI(人工知能)」を使って、「また来てくれたんですね。前に買ったスマホケースはどうでしたか?」などと、接客できるそうです。

5_2

 

 

こう考えると……、

ロボットに「ピアノ指導法」をインプットして、ピアノ教師の「直感」を学習させれば、最善のアドバイス・言葉がけで指導できる時代がくるかも……。 

 

・「ここの音が違ったよ。」「ここのリズムが少し速かった」など読譜のことも、

「手首が下がり過ぎ」「もっと脱力して」などフォームのことも、お手のものでしょう。

 

毎週のデータを蓄積しているので、こんな指摘も適確。

「いつもより、練習が足りないね。どうして練習しなかったの?」

 

・感情読み取りロボットですから、生徒の表情を見て、それに適した発言も。

「練習したくても出来なかったの? 理由を聞いてもいい?」

 

・もちろん、「すごいよ! 今までで一番よく弾けた!」なんて褒め言葉も(感動すると、体中がピカピカ光ったり……☆)

 

ああ、ロボットの方がずっと優秀な指導ができる時代がくるかも……。

 

 

ただ、生徒の希望を伺ったりする最初の面談だけは、人間がやるでしょう。

・「コンクールでをとりたい」という生徒には、そのようなプログラム。

・「のびのび自由に音楽を楽しみたいので○○メソードで」という生徒には、そのプログラム。

・「○○音大受験が目標」の生徒には、○大学入試用のプログラム。

……と、個々のニーズに最適のプログラムを走らせる。

 

うーん、ウカウカしていられないなぁ。。。

人間、がんばれ!


2016年3月11日 (金)

シニア指導の「レッスン料」は、どう設定するか?


この地域では、シニアにピアノを『ワンコイン(500円)のレッスン料で、教えている先生』が結構いるんです。

だから、私だけ『子どもと同額のレッスン料』にしたら、生徒さんが来ないかも……と心配。

かと言って、ワンコインでは指導意欲なんて湧かないし……どうしたらいいですか?

 

このような「レッスン料」に関する質問を、指導法セミナーでよく受けます。

 

 

レッスン料は、その先生が、シニア指導をどう捉えているか? で決まります。

 

・シニアレッスンは、チョコッと弾かせ、あとはお喋りにつき合ってあげていればいい。

・シニアはどうせ上手にならないだろうから、指導は二の次でいい。

・シニアは、冗談を言ってワハハと笑い、その場だけ楽しければいいのだろう。

・シニアには「先で伸びる指導」なんて必要ない。単に弾きたい曲が弾ければ満足なはず。

・だから、シニア指導には、あまり専門性は必要ない。(子どもの指導には専門性が必要だけれど。)

簡単な曲が弾ける人ならば、シニアに教えられるのでは?

・質より量。沢山の生徒が集まってくると嬉しい。安かろう悪かろうのレッスンで全くOK

 

……そう考える先生は、ワンコイン、いえ、もっと低料金無料で教えてください。

 

しかし、

・シニア生徒さんの能力を100%引き出してあげられるような、最高の指導をしたい。

・シニア生徒さんが、生涯ずっとピアノを友達にできる力をつけて欲しいと願っている。

・幼児には幼児のピアノ教育があるように、シニアにはシニア独自のピアノ教育があるはず。

・シニアレッスンは、楽譜の通りに弾かせるだけでなく、柔軟に対応できる指導力が必要。そのため、演奏力はもちろん、編曲の能力や和声コード進行法の勉強、シニアの能力心理に関する勉強、さらに成人学習論高齢者教育学の知識、生涯学習の理念、エイジング脳活性の知識……などを総合的に勉強したい。実際に努力もしている。

・シニアの方に教えるからには、専門家としての力量をつけて、プロの仕事がしたい。

 

……そう考えている先生は、プロの指導者として妥当な額を頂いてください。子どもに教えているレッスン料と同じ額でOKです。

 

 

ちなみに、私は後者です。

生徒数が超多くはありませんが、でも、入会してくる生徒さんは皆、人間的に素晴らしい方ばかり☆

そして、生徒も先生も楽しく気持ちよくレッスンしています♪

 

 

2016年3月 8日 (火)

3月7日(月)                   シニア教本セミナーで多かった質問は……


「人よりも一歩下がるような慎ましい人」が、岡山には多いと伺っていましたが、
質問も沢山あり、鳥取からはるばる来てくださった先生もいらして、熱気あふれる時間でした。

 

近辺の公民館などで、既にシニアピアノは浸透しているそうです。

最も質問で多かった内容が、レッスン料に関することでした。レッスン料については、また改めて書きますね。

 

未来へのかけ橋」?と思うような素敵な階段の上にヤマハ岡山店。

20160307_kaidan_2

ビルの名前からして、なんとシンフォニービル☆

終了後、とても暖かく(最高23度、街には半袖の人も)、私は、つくばから着てきたダウンコートやマフラーなんて忘れて帰るところでした。

 

雲を、いつもは下から見ていますが、上から。(飛行機の窓より)

20160307_sunset_3


岡山のこと、シニアピアノのこと……色々なことを考えながら羽田へと飛んでいました。
 

20160307_sunset2_2

 

2016年3月 7日 (月)

3月6日(日)   歴史ある街でシニア教本セミナー

 

岡山駅前には桃太郎。そのお供は、犬・猿・キジだけでなく、鳩も沢山♪

20160306_momo_3

シニア教本のセミナーのため、岡山にやってきました。

路面電車の乗り方を学生に訊ねたら、とても親切な人柄☆ ありがとう。

 

ホテル着。無事に着いた旨を楽器店にご連絡し、明朝の打合わせ。

まだ少し時間があったので、散歩がてら徒歩5分の岡山城を見てみました。

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近くで見る岡山城も、グッと迫るものがありますが、

20160306_kuma_3

少し離れた所から見る岡山城も、また素敵☆

 

この歴史ある岡山に少し触れ、この地で教えるピアノの先生方に「満足して頂けるような良いセミナー」にしたいと思いました。明日、がんばります☆

 

2016年3月 4日 (金)

辛い想いをした方こそ、第二の人生は……

 

かつて「シニア歓迎ピアノ教室」に登録されていた宮城県の先生が3人とも、震災の後にホームページを閉じていました。当時は、ピアノどころではないのかも……と心配しましたが、今はもう、元気なピアノ教室がたくさんあることでしょう。

 

さて本日は、宮城県でシニア教本のセミナー。

会場の仙台市は、311の被害が、宮城県の中では少なかった方かと思いますが、

宮城県→ 津波→ 仮設住宅のお年寄り

と連想してしまうのは私だけでしょうか。

 

東日本大震災のあと、72歳の生徒さんが、被災者を励ましたいとの想いで『がんばれ日本』という曲を作ってきてくださいました。

この曲を、ホームコンサートの時に、全員で東北の方を向いて大合唱したことを想い出します。

 

災害にあったり、辛い想い、悲しい想いをした方こそ、第二の人生は楽しく心豊かに過ごして頂きたいものです。ピアノがそのお手伝いをできれば……。

 

ヤマハ仙台店の前には「縁結び・商売繁盛」の提灯♪

Yamahasendai

2016年3月 2日 (水)

キャリーケース君、 “シニアピアノ” のために有難う☆

 

やけに重いなぁ。。。

キャリーケースを引きながら、そう思いました。それもそのはず。車輪のゴムがすり減って芯だけになっていました。今まで、ごくろう様☆

 

「シニアのピアノ」の研究発表をするため、イタリアの学会に行ったときも一緒だったね。ボローニャの石畳を文句も言わずガラガラ頑張ってくれて……ありがとう☆

 

国内のシニア指導法セミナーに行くときも、プロジェクターや教本を入れて、九州から岩手まで、ガラガラガラガラ……。

いつも一緒だったキャリー君に、感謝とともにサヨナラ♪

 

これからは、別の小さなキャリーケースを使います。

緩衝材の上にプロジェクターを置き、教本・ワーク、ふた部分にPCと本。           

Cary


会場で、下着が飛び出したりすると恥ずかしいですが、この素敵な手縫い巾着に入れておけば大丈夫(感謝)。

Kinchaku


これから、仙台、岡山……がんばります☆

 

 

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