シニアピアノ指導は、先進国の先生のみ
3月14日(月)
かつて参加した世界音楽教育学会で、「シニアのピアノの研究」をされている研究者の国籍は、イギリス・アメリカ・オーストラリア・日本でした。
東南アジアやアフリカでは、シニアピアノの研究など一つもありません。
そもそも、「シニアがピアノを弾く」こと自体が、無いとのことでした。
(一握りの「優秀なピアニスト」なら、中国・韓国などにもいますが……。)
確かに、日本のたどった道を考えれば納得です。
①西洋からピアノが入ってきたものの、日本人の演奏の質は低いものだった。
↓
②「世界で認められるピアニストを育てねば!」と必死になった。
↓
③世界コンクールで優勝するような日本人ピアニストも排出し、頂点を極めた。
↓
④「万人が趣味としてピアノを楽しむことの価値」を解るようになってきた。
↓
⑤リタイア後のシニアもピアノを弾いて素敵な人生を……という考え方が浸透
文化が遅れている開発途上国ではまだ①②でも、
平均寿命も延びた先進国では、④⑤の段階にきています。
なぜこのことを思い出したかというと、本日の伊藤楽器臼井店での「シニア教本セミナー」受講生がとても熱心だったからです。
受講中の真剣な目、熱心な質問、「明日から募集します!」という行動力……素晴らしい先生方です。
きっと、ピアノ文化が熟した⑤の地域、意識の進んだ先生方なのでしょう。
伊藤楽器の田口博之部長さん。
「習い事はピアノだけでいい!」と言い切った脳科学者の澤口教授と、なんと同級生!
自宅で教えるピアノ指導者のために、沢山の講座を企画していらっしゃいます。
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