シニアの発表の機会は……
人の前で演奏する機会というのは……
練習の励みにもなり、人の演奏から学んだり、達成感を味わったり、たとえ失敗しても今後の学習の目標が見え、良い経験となり……
得ること・プラスの面が沢山!
ただ、シニア生徒さんの場合は……、様々なリスクも伴います。
・発表の日が近づくと緊張で眠れなくなり、精神安定剤が必要だった。
・弾けないストレスで胃炎をおこし、入院しちゃった。
・ドキドキしたら血圧200になっていて、危ないところだった。
……などの実話を聞いたことがあり、慎重に考えなくてはなりません。
シニアの発表の機会のあり方について、
修士論文の中で検討したり、
60歳以上ピアノ学習者の発表機会
国際学会で研究発表したり、
「エイジングとシニアピアノ教育 -発表機会を中心に‐」
シニア世代の発表の機会は、どのような形が適切なのか?
を、ずーっと考えてきました。
良い意味で「気持ちの張り」になり、でも精神的に負担過ぎない、楽しい発表の場。
同じような年齢(加齢の程度、レッスン目的)の人たち、
60歳を過ぎて初めてピアノに挑戦したという同じ条件の学習者たちが、
負担過ぎない雰囲気で、互いにピアノを弾き合って交流を深めてこそ、楽しい時間になるのかもしれません。
本当にシニア生徒さんの立場に立って、今一度じっくり考えたいと思います。