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2016年8月30日 (火)

ピアノの先生方へお願い: 子どもを自殺から救ってください

 

「今日、学校は休んだけど、ピアノ教室には来た (^-^)

と言って弾き始める中学生を、かつて2人教えたことがあります(N子ちゃん、H君)。

子どもを対象にレッスンしていた頃の話です。

 

「学校」には行けないけれど、「ピアノ」には行ける?

……なぜ???

 

団体行動、規則、試験、点数、受験、殺伐とした空気……の学校。

教員も忙しく、一人一人の話をゆっくり聞く時間などない。

不登校、いじめ、自殺……子どもの世界も、大変。

 

それに比べ、ピアノ教室は、

少なくとも30分、自分1人だけを優しい目で見ていてくれる先生、

美しい音色、楽しい音楽、暖かい空気…… 

疲れた子どもの心の癒しになるのでしょうか?

 

やがてK子ちゃんは、国立大音楽教育学部に進み、

H君は、大学卒業した今、音楽関連の仕事をしているとお父様から伺いました。

学校に行けなくなるのは、心が敏感で繊細なのかもしれません。

そんな繊細さこそ、音楽には必要なのでしょう。

 

中学生の自殺が最も多いのは、夏休み明け(9/1)と、今日の新聞に出てきました。                             

Sos

93週目までが要注意)

ピアノの先生方、注意深く子どもを見て、もしSOSに気づいたら、救ってあげてください。

ピアノ教室は、「ピアノを上手にする」だけの場所ではない気がします。

 


難易度・両手奏など -シニアのための編曲(6)~(8)

 

難易度の匙加減 -シニアのための編曲(6)

極端に難しいものは、意欲が湧かない。(例えば、指をこんなに速く動かすのは不可能。不規則な音の羅列、長さが膨大で無理……等々)

でも、あまり簡単すぎても、意欲が湧かないし満足感も低い。

つまり難易度は、頑張れば手が届く(頑張らないと手が届かない)という匙加減が、最も意欲が湧くようでした。

 

片手奏ではなく両手奏、 -シニアのための編曲(7)

片手奏よりは、たとえどんなに簡単であっても、片方の手は膝の上ではなく、両手奏がベター。

最初の導入段階では、つなぎ弾き(メロディーだけを、左右の手が分担して弾く)という両手奏もよいのですが、やがて、ハーモニーもついた音楽が素敵に思えてきます。

「左手がずっとドとソだけ」という両手奏も、第1巻では良いのですが、それ以降はちょっと……。

 

頼り過ぎない演奏 -シニアのための編曲(8) -

派手なカラオケ音源によるサポート演奏・過度に先生にサポートされた連弾……

最初は、「気分よい!」と感動されます。

でも、最初だけ。徐々に「だから何?」に。

自分以外の力に頼った演奏より、

自分が努力した結果、自力で両手で演奏できた時にこそ、本物の感動と喜びを感じるようです☆



Natsu

夏の小物たち

2016年8月29日 (月)

パターン化された左手の動き -シニアのための編曲(5)


知っているメロディーは、適切な指番号で、何度も練習さえすればたいてい弾けます。

問題は、左手の伴奏です。

・自分の家では弾けても、人の前で弾くと暗譜を忘れ……悲惨な結果になるか?

・あるいは上手く弾けるか?

の要因は左手にあると、シニアのための編曲(4)で書きました。

①和音の種類が少なければ少ないほど、成功率は高い。(展開型も、別物の和音)


暗譜の仕方が、こどもとシニアとは違うようです。

例えば、左手の小節ごとに、「ドミソ」なら赤、「ドファラ」なら青、「シレソ」なら黄色……と、色分けしていた生徒さんがいらっしゃいました。

この「色分けによる和音の識別法」は、他に何人かのシニア生徒さんもされていました。

子どものレッスンでは、そのような生徒さんに出会ったことは一度もありません。


たぶん、シニア生徒さんは、パターン認識力が優れているのでしょう。

パターン認識とは、自然情報処理のひとつで、雑多な情報を含むデータの中から、意味を持つ対象を選別して取り出す処理で、「認識とは、結局どのクラスに分類されるかという識別問題に帰着することができる」という立場の研究が、人工知能や統計の研究と融合して大きな成果をあげているそうです。

様々に変化した伴奏形であっても、それがドミソ系・ドファラ系・シファソ系…どのパターンか? と分類して覚える……というのは、事象の規則性や特徴を認識して体系化して理解するというパターン認識です。


また、次のような特徴もあります。

②何種類もの和音が出て来ても、それが「パターン化」されていれば大丈夫。

(例えば. 同じ手の形でずれていく。5-21-5-21規則的にずれる等)


これらの特徴から、左手の動きがパターン化されている編曲の方が、シニア生徒さんは覚えやすいといえるでしょう。

無意味記憶(不規則なものを闇雲に記憶すること)は、加齢とともに低下します。

よって、不規則に動く音を記憶するのが、子どもは簡単でも、シニア生徒さんは難しいのです。

しかし、体系的で規則性のあるものを覚えること(有意味記憶)は、加齢の影響を受けづらい。

ということとも関係あるかもしれません。



2016年8月23日 (火)

夏の終わりの思い出コンサート


60歳からのピアノ‐第61回ホームコンサートが、無事に終わってよかったです。

もし昨日だったら台風で大変でしたが、今日はすっかり青空……お天気に感謝☆

空き地に車を停められるようにしてくださった○さんに感謝☆

皆さんの車を誘導して下さった生徒さん達、感謝☆

美味しいお菓子とお茶を用意くださった方達、感謝☆

コンサート写真を皆に下さってKさん、感謝☆

5月に膝のお皿を割って手術されたMさんもいらしてくださいました。
杖はまだ必要でしたが、お元気になられ本当に良かったです! 
しかも愛奏曲を2曲も弾いてくださいました♪

 

「夏の思い出」の合唱の伴奏をしてくださった生徒さんに感謝☆

リハビリを頑張ったMさん、金婚式を迎えたNちゃん、嬉しかったこと、大変だったこと……皆さんそれぞれに、今年の夏の思い出を想いつつ歌ったことでしょう。

 

このホームコンサートも、夏の終わりの素敵な思い出です♪



2016年8月18日 (木)

恥かきたくない&きれいな響きも -シニアのための編曲(4)

ソロ演奏は、原則として暗譜で弾きます。

 

シニアホームコンサートでソロ演奏をすると、次の二通りがあるのです。

A】いつも通りに、暗譜で弾ける曲

B】途中で音を忘れてしまい悲惨な結果になる曲(家ではスラスラ暗譜で弾けたのに……)

 

A】になるか【B】になるかは、ある法則がありました。

 

速い曲、細かい音符がパラパラ動く曲が、【B】になるわけでは決してありません。

 

左手で弾く和音が、何種類あるか? で決まるのでした。(「ドミソ」と「ミソド」は、別の2種類)

 

そのようなわけで、1曲で使用する左手の和音の種類は、なるべく少なくしたい。

 

メロディー音とバス音との重複は、きれいな響きではないかもしれないけれど、

でも、音をはずして不協和音を出すよりはずっと良い。

 

……でも、いつまでも2巻の4種類の和音だけでは進歩がない。

もっと色々な音を使って、素敵な音楽を奏でたい。

 

……でも、音が増えればミスも増えるし、暗譜を忘れて恥をかくのはマズイ。

でも、でも……(葛藤は続く。悶々)

 

 

というわけで、段階を追って、和音の種類は少しずつ増やすことに。急激にではなく。

 

1段階(教本2)……《4種類》(ハ長調なら、ドミソ・ドファラ・シレソ・シファソ)

2段階(教本3)……《10種類以内》上記 + 種類の和音。

3段階(教本3終了)…《15種類以内》メロディとバスの音との重複を避けるなどの基本に留意。(但し、他に難しい要素がある場合は例外)

4段階(第3段階を卒業後)…《20種類以内》

 

シニアのための編曲は、少しずつ時間をかけて、焦らない、焦らない……

2016年8月17日 (水)

苦悩の始まり -シニアのための編曲(3)


同じ­メロディーでも、「伴奏に、どのような音をつけるか?」で印象がだいぶ変わります。

*左手で弾くバス音とメロディー音との重複を避ける。
(たとえば、メロディーの音が「ド」の時、左手は「ド ミソ…… 」ととらず、展開型で「ミ ソド……」とした方が、響きがきれい。

教本(2)では、すべて「シレソ(シファソ)」を使ったけれど、

使うべき箇所ではⅤのバス音に「ソ」を。Ⅰの四六(Ⅰだけれどバスに「ソ」)等々。

和音進行上、重要な音は根音をきちんととる(展開型を使ったりしない)。

借用和音・代理和音・経過和音……などで響きを豊かに。

ⅤではなくⅤ7の時は、きちんと7も入れ…… 

……などの基本により、響きのきれいな洗練された音楽に♪

 

ところがドッコイ、そうは問屋が卸さないのです。

編曲者(シニア指導もして、編曲もする者)は苦しみ、葛藤が始まります。悶々

           理由は次回。

 

2016年8月16日 (火)

作曲家の演奏力が生徒さん位だったら -シニアのための編曲(2)

 

作曲家が曲を作るとき、「素晴らしい曲」だけでなく、「自分の指で弾ける曲」「自分の演奏力で弾ける曲」を作ったはずです。

 

ですから、まず、

「作曲家は、ここで何を伝えたかったのだろう?」

と考えます。(例えば、嬉しくてワクワクする気持ちを伝えたかった、優しい甘いニュアンス、バンと緊迫感を出したかった……等々)

 

次に、

もし作曲家の能力が、シニア生徒さん位だったとしたら……、どんな手法を使って、どの様な音で表現するだろう?」

と、考えます。 

 

「きっと、こんな風にするはず」と思うように編曲するのです。

 

ソロ演奏の後、生徒さんが、「失敗した~!(>_<)」ではなく、「弾けた~!\(^-^)/」と思って頂くには「どう編曲すればいいのだろう?」と考えていると、様々な法則が見えてきました。

これから、それらを少しずつ書いていきますね。


2016年8月15日 (月)

シニアのための編曲(1)

 

人間は誰でも、加齢とともに様々な能力が低下します。

もちろん、ピアノ演奏の能力も同じです。(例えば……指の速い動き、敏捷性(パッと対応するスピード)、指の独立、両手同時に異なる動きをする難しさ……等々)

 

では、易しい子ども向け練習曲を弾けばよいのでは?……と思われるかもしれませんが、違います。そのような曲では、シニアの方は楽しくありません。もっと、自分の好きな曲、思い出の曲、憧れの名曲☆を弾きたいのです。

 

そこで、シニア生徒さんが弾きやすいようにと、原曲を編曲することにしました。

 

単に難易度を下げればいいのか? というと、そうではありません。

素敵な音楽、弾いて楽しい編曲でなければなりません。

 

その「音楽としての魅力」と「難易度」とを両立させるには、様々な葛藤があるのですが、しばらくの間、そのあたりのことを書こうと思います。よろしければ、おつき合いくださいね♪ 


2016年8月12日 (金)

先生のマルつけに新兵器

 

きょうは、生徒さんのワークブックにマルつけ。

励ましの一言も添えて

 

赤鉛筆や赤ボールペンって、うっかり間違えると、消せなくて大変!

でも、この新兵器は大丈夫♪

ゴシゴシこすれば、消えるボールペンです。便利!

Akapen1

Oさんに教えて頂いたのですが、おすすめです☆

 

  

このワークブックは、シニア生徒さん向けに脳トレも意識したものですが、

使うとやはり、音符の読み方をよく理解されるようです。

Moto2

脳の活性化にもヨシ♪ ピアノの上達にもヨシ♪

おすすめです☆




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Niku2

            猛暑を乗り切る

2016年8月11日 (木)

「時間がない」「素質がない」「ヤル気がない」の三拍子

 

昨日のお掃除スターターセットを前に、しばし考える。

実は私、主婦歴ウン十年なのに……今だ、お掃除スターター、入門レベル(恥ずかしい)。

「時間」が無い(言い訳。時間は作るもの)

・「素質が無い(ある程度までは、努力の方が重要)

そしてトドメが、

「ヤル気」が無い

 

「時間がない」「素質がない」「ヤル気がない」と三拍子そろってしまい……

もしピアノなら、私、最悪の生徒。

心を入れ替えて、がんばります!

 

はやく「中級レベル」になりたいものです☆

2016年8月10日 (水)

 シニアピアノの「スターターセット♪」

 

シニアの方がピアノを始めようと思った時の「スターターセット」は、

11_25_2 Moto2 Motoyoshi

教本 ・ワークブック ・参考書

3点セットです。(あ、楽器はもちろん)



ピアノの先生が、シニア指導を始める場合は、

これ以外に、「生徒さん」が必要です。

生徒さんを募集する方法などが書いてある

Sidousyo

指導書

を加えた4点セットが、指導者スターターセットになります。

 

 

ハウスメーカーから好きな粗品をもらえる機会がありました。

いくつかの中から私が選んだのは……「お掃除スターターセット」。    

Starter

スターターセットの中味は、

・万能環境クリーナー……携帯・パソコンの液晶画面に

・スーパーフォーム……強力な多目的クリーナー

・フロッシュキッチンクリーナー……水垢をスッキリ落とす

・万能Jrくん……頑固な汚れやサビを落とす

・バスクリーナー……除菌ができる

・おふろの防カビくん煙剤……カビ原因菌を煙で除菌

・お掃除ブラシ……しつこい汚れをこする

・吸水ワイパー……吸水力抜群

・コットン由来原料100%の厚手タイプ……しっかり拭ける

 

さぁ、ヤル気が湧いてきました‼

2016年8月 9日 (火)

10日遅れの話題


海外滞在や山ごもりは、素晴らしい収穫がある反面、

世間の最新の動きに乗り遅れます。

 

何でも、「新しいものこそ価値がある」風潮がありますが、実は古い情報や歴史にこそ学びが多いもの。

というわけで、山ごもり中のニュース「都知事選」のことを、今頃ですが書いておきます。

 

・推薦を気持ちよく頂けないなら、執着せずさっさと取り下げ、自分一人で頑張ることで人を動かした小池さん。やはり、他力本願はだめですね。

・周りから推薦され懇願されてではなく、自分から手をあげる爽やかさが素敵だった鳥越さん。本人が心からやりたいと思ってやる方が、結果も絶対いい。

・人間、回りから押されたり懇願されると、「せっかくのチャンス」「断ると人間関係が壊れるのでは……?」と、不本意なことでも引き受けたくなる。ても、きっぱり断ることを知っている桜井パパはカッコイイ。自分から思ったことでなければ、決して良い結果にはならないもの。

 

私も、気が進まないことは「きっぱり断る」勇気を持ち、

自分から手をあげ」「たった一人でも」「崖から飛び降りる」覚悟で、シニアピアノのためになることをしたいと思いました。



2016年8月 8日 (月)

何事も中途半端は……


近くの西武つくば店が閉店するそうです。

つくばに、私が転居してきた時、何も無い寂しい場所だったのですが、この百貨店が出来て、本当に嬉しかったものです!

 

ところが今は、低価格の大型ショッピングモールがいくつも。

しかも、デパートと言っても、それほど広くない(日本橋三越・新宿伊勢丹等のような百貨店に比べると、十貨店という感じ)。

 

子どもが小さい頃から、よく足を運んでいたデパートなので、何だか寂しいですが、

やはり、中途半端(品数は少ないのに価格だけ高い)は、続かないのでしょうか。

 

ピアノ教室も、中途半端ではきっと続かないのでしょう。色々考えさせられます。



2016年8月 3日 (水)

ブログが更新されない時は……


何か作業する時、2つのタイプがあると思います。

 

A】誰かが話しかけてくれる刺激のある環境で、いくつもの事を「同時進行」する方が、気分がリフレッシュでき、作業がはかどる。

 

B】静かな環境で、「1つ」のことだけに集中する方が、作業がはかどる。

 

私は、作業の種類にもよりますが、Bタイプらしい。(極端に言えば、人里はなれ、ひとり山奥にこもって……)

 

ブログが更新されない時は、

「今、“山ごもり” 中なのかな?」と思ってください。



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