天と地ほども違う! 2つのピアノ指導法 -4-
ヤマハ講師の仕事は楽しく、子ども相手に充実した日々でした。
夫の転勤で講師をやめてからは、自宅で教えていました。
教えて10年位たってからのことです。
偶然、アメリカの某メソッドを知ったのです。
そして……愕然!!
自分が3歳から受けたあの「苦痛レッスン」とは真逆の理念・目的・方法だったからです。
・「音楽は万人のものである」との理念。
(専門家になる人だけのものではない)
・「生涯にわたってピアノを友達に出来るよう、真の音楽力をつけるのが目的」
(目先の、コンクール順位、一流音大合格などではない)
・「ピアノの練習だけに長時間をかけるより、効率よい方法で練習時間を短縮し、その分、社会との関わりを持ち、人間としても成長すべき。『立派なピアニスト』である前に「立派な人間」でなければならない。」
(ピアノだけは上手だけれど、他は……という“ピアノ馬鹿”を作ってはならない。)
私は、そのメソッドの開発者(Pace教授)に深く共鳴し、その指導法を勉強しに行き、実際にレッスンしました。
「少なくとも、自分が3歳から受けたあのピアノレッスンよりは、良い指導をしている」
という気持ちが原動力になっていた気もします。
やがて、「ピアノが大好き♪」な生徒たちが何人も育っていきました。
その指導経験が、後にシニア指導で役に立つ……などとは想像だにしませんでした。
つづく
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