シニアのための編曲(15)-まとめ
シニアのための編曲、今まで書いたものをまとめます。
②「もし作曲家の能力が、シニア生徒さん位だったとしたら……どんな手法、どのような音で、どう表現するだろう?」と考えて編曲する。
③なるべくなら「きれいな響き」にしたい。けれど……
④不協和音を出すリスクと隣り合わせなので、左手の音のとり方は慎重。
⑤左手は……和音の種類が少ない編曲の方が、うまく暗譜演奏できる(スリーコード→少しずつ慎重に増やす)。
⑫和音ではない場合は……片方の手が複雑に動くとき、他方の手の動きはシンプルに動く(全音符・同音・上行のみ・下行のみ・平行進行・反行進行など)。規則的なパターン化された動きの方がよい。
⑦「両手で異なる動きを同時にする能力」は加齢とともに低下するため、片手では弾けても、両手で弾けないことがある。
⑥「易し過ぎ」も「難し過ぎ」も学習意欲が湧かない。頑張れば手が届く難易度がよい。
⑧自分以外の演奏に頼り過ぎず、
⑩魅力的な見せ場があって、
⑨少し長めがよいけれど、暗譜可能な手法でないと暗譜が難しい。
⑪曲想に関しては、子どもより優れているので、あまり細々指示しない。
⑭指番号も……「両手が同じ」「パターンが決まっている」方がよい。4指・5指も避けずに使う。
……など、シニアのための編曲について書いてきましたが、私も失敗の連続です。
シニアが弾きやすい、よかれと思っても……考え過ぎてしまい、かえって弾きづらくなったり、
弾けると思ったことが、シニア生徒さんには意外と難しかったり、
難しいと予想していたことが、意外と簡単だったり、
……新たな発見の連続。
ああ、こういう動きの方がうまく行くんだ、こういう指使いの方が弾きやすいんだ……と、生徒さんに教えて頂くことばかりです。
少しでもシニアの生徒さんに合った編曲ができるよう、これからも努力します☆
完
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