« 弾きやすい指番号が、シニアとプロでは違う -シニアのための編曲(14) | トップページ | 実践と研究で解った指導法は、惜しみなくシェアします »

2016年9月12日 (月)

シニアのための編曲(15)-まとめ 

 

シニアのための編曲、今まで書いたものをまとめます。

 

②「もし作曲家の能力が、シニア生徒さん位だったとしたら……どんな手法、どのような音で、どう表現するだろう?」と考えて編曲する。

③なるべくなら「きれいな響き」にしたい。けれど……

不協和音を出すリスクと隣り合わせなので、左手の音のとり方は慎重。

⑤左手は……和音の種類が少ない編曲の方が、うまく暗譜演奏できる(スリーコード→少しずつ慎重に増やす)。

⑫和音ではない場合は……片方の手が複雑に動くとき、他方の手の動きはシンプルに動く(全音符・同音・上行のみ・下行のみ・平行進行・反行進行など)。規則的なパターン化された動きの方がよい。

⑦「両手で異なる動きを同時にする能力」は加齢とともに低下するため、片手では弾けても、両手で弾けないことがある。 

⑥「易し過ぎ」も「難し過ぎ」も学習意欲が湧かない。頑張れば手が届く難易度がよい。

自分以外の演奏に頼り過ぎず、

⑩魅力的な見せ場があって、

少し長めがよいけれど、暗譜可能な手法でないと暗譜が難しい。

曲想に関しては、子どもより優れているので、あまり細々指示しない。

⑭指番号も……「両手が同じ」「パターンが決まっている」方がよい。4指・5も避けずに使う。

  

……など、シニアのための編曲について書いてきましたが、私も失敗の連続です。

 

シニアが弾きやすい、よかれと思っても……考え過ぎてしまい、かえって弾きづらくなったり、 

弾けると思ったことが、シニア生徒さんには意外と難しかったり、

難しいと予想していたことが、意外と簡単だったり、

……新たな発見の連続。

 

ああ、こういう動きの方がうまく行くんだ、こういう指使いの方が弾きやすいんだ……と、生徒さんに教えて頂くことばかりです。

少しでもシニアの生徒さんに合った編曲ができるよう、これからも努力します☆

                完

 

« 弾きやすい指番号が、シニアとプロでは違う -シニアのための編曲(14) | トップページ | 実践と研究で解った指導法は、惜しみなくシェアします »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。