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2016年10月 6日 (木)

余力を残しておかないと、生徒は辞める? -8-

 

(「完」でしたが、もう少しおまけが)

 

3歳から習っていた先生のことで、不思議なことがあります。  

 

その厳しい先生に「中学2年から」習った生徒は、音大に進み、世界で著名になりました。

 

ところが、「幼児期から」高校3年までその先生に習い、コンクールで何度も全国入賞した生徒が、音大に進まないのです。最後で普通大学を選ぶのです。 

自分は、全国4位は取れても、決して1位は取れない。と、限界が見えてしまうのでしょうか? 

幼少期から音楽一色の人生だと、もっと別の道も知りたくなるのでしょうか? 

 

「自分は、まだまだ成長できる!」という気持ちこそモチベーションになるので、

あまり早期に全力を出し切らず、余力を残しておいた方がいいのでしょうか。

難しいものです。。。

 

 

このことは、上級者に限った話でなく、シニアの生徒さんにも言えます。

 

どうしても弾きたいと、実力以上の難曲に挑戦。

毎日、膨大な時間をかけ、能力の限界ギリギリまで頑張って、制覇した。

ところが……、その1曲で「燃え尽き症候群」になって、辞めてしまった。という話を、ある先生から伺ったことがあります。

 

余力も重要のようです。

  

<マージン理論>

能力に対する負荷との割合をマージンと言い、高齢になるほどマージンを安定化することが重要。というマクラスキー(老年教育学者)の理論。

 

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