« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

2016年10月27日 (木)

「学びたい!」と思う ベストタイミング☆

 

飛行機で、九州の先生が東京まで指導法セミナーを受けにに来てくださったことがあります。

 

私も、ピアノ指導法を学びに飛行機でアメリカに行ったり、大学院に行ったり……。

「こんな年齢で行っても……」など負の理由を考えたらキリがありませんでしたが、

でも、「エイッ!」と行って正解でした。

自分の中で、何かが大きく変わりました。

 

時間だけでなく、交通費、授業料、出費もハンパなかったのですが……。

 

でも、「そうしてまで学びたかったこと」というのは、不思議です。

スポンジが水を吸い込むごとく、スーッと自分の中に吸収されるのです。

……学びのベストタイミングなのでしょう。

 

誰でも、やがてパワー低下したり、許されない状況になったりしますが、

「ああ、あの時、思い切って『エイッ!』と学びに行っておいて、本当によかった☆」

……そう思える日が、必ず来るもの。

 

 

シニアピアノ教育講師養成セミナーへも、関西や新潟の先生から申込みを頂いています。

 

レッスン振替え、家のこと、いろいろ大変と思いますが、がんばりましょう☆

将来、きっと何倍もの成果になって返ってくるはずです。

 

 

1201
12/1プロフェッショナル講師”養成講座、あと2名OK



2016年10月26日 (水)

使わない楽譜を買いました

 

自分の受けたピアノ教育をふり返って、幼児期から無理なく育てられるメソードの重要性を改めて感じます。

 

今は子ども指導をしていないため使いませんが、教材研究のために、ピアノアドベンチャーを購入。

1nancy

                             

子どもの発達段階に合わせ、歌の中で楽しく学んだり、Nancyさんらしい☆

わくわく楽しくなってくる音楽のCD♪

イメージが膨らんでくる美しい絵……

 

見ていると、色々な想いが湧いてきます。

ああ、私もこんなメソードで習いたかったなぁ。。。(羨望)

 

自分の過去は、修正できません。

でも、これから習う方のレッスンを、楽しく幸せなものにすること、

……それは、今からも出来ます。

少しでも良いレッスンになるよう、がんばります☆


2016年10月25日 (火)

みかん先生が「保育士のピアノ指導法」を

 

きょうは、関西のみかん先生のセミナーのお知らせです。

みかん先生は、め~っちゃ楽しくて気持ち良い先生です(あ、私までみかん語になってきた)。

知り合ったきっかけは、

みかん先生の指導教授が、私が一番学びたかった(でも遠くて通えないので断念した)教授だったこと。

いつも、羨ましく思っています。

 

さて、保育士の経験もお持ちのみかん先生が「保育士ピアノ指導」のセミナーをします。

保育士や保育士を目指す生徒さんのピアノ指導にご興味ある先生は、参加されてはいかがでしょうか♪


詳しくは、http://otonapianokenkyu.grupo.jp/blog/1446768

レジュメは、http://otonapianokenkyu.grupo.jp/blog/1486875

2016年10月24日 (月)

油絵に囲まれたお部屋、ドイツのピアノ……


壁にかかった油絵、ドイツのピアノ……

何となく西洋の文化、芸術の香りのするお部屋

1201piano_2

                           

実はこのラウンジ、今度のシニア指導法セミナーの会場です。

 

午後も使え、ピアノがあり、東京駅からも上野駅からも便利な会場なので選びました。

 

ピアノは、ドイツのザウターです。

 

今まで、国外のピアノはスタインウェイとベーゼンくらいしか弾いたことがありませんでしたが、知る人ぞ知るピアノのようです。

 

この素敵なお部屋で、実り多いセミナーに致しましょう♪

  


1201_4

シニアピアノ指導法セミナー、残席4名。



2016年10月22日 (土)

30年後のピアノの生徒数が、一目瞭然!!

 

30年後、ピアノ生徒の数は、どうなっているか?

この画像を見ると、一目瞭然。

Pyra1_4     

14歳未満の人口(下の紺色部分)が、1980年(ピアノ販売数ピーク)に比べ、

2020年の子どもの数は、約6に減少。

2050年の推計を見ると、2020年のさらに6に。ああ……

 

逆に、65歳以上(上の黒い部分)は、

1980年には10人に1人もいなかったのに、今では4人に1人

2050年は総人口が少なくても、3人に1人が65歳以上です。

 

もちろん子ども指導は大事ですので、どうぞ続けてください。

次世代の素晴らしいピアニストを育てること、音楽が好きな子をたくさん育てることは重要です。

 

一方で、シニアの人生を楽しいものにするピアノ指導も大事です。

習いたいシニアの方は沢山いらっしゃいます。

でも、どうーせ教えるなら、

生徒さんが「楽しい!」「ずっと続けたい!」と思える質の高い指導をしたいものです。

 

20年後も30年後も、ピアノ指導者がずっと仕事を続け、ピアノで多くの人を幸せにし続けてほしいのです。

 

シニアピアノ教育“プロフェッショナル講師”養成講座、受付中
1201_2

2016年10月20日 (木)

やってしまいました……大失敗!!


セミナーのことで、とんでもない失敗を犯していたと気づく。

自分でホームページを作り(目、ショボショボ~……)、

自分でチラシを作り(サクサクッと出来ず、モタモタ~……)

……やっと皆さんにお知らせできました。ホッ。

 

一息ついたのも、つかの間!

重大なミスが発覚!!

 

いくつかの要項で、月日は正しいのですが、曜日を間違えていたのです!! 

信じられない! 急いで修正、ブログ画像も入替え……ああ、なんてこった。

 

皆さま、正しい曜日は、121日(木)です。

12/1は、木曜日なのです!

ミスをお許しください。申し訳ありませんでした。

 

これ↓が、正しいチラシ。

1201_2

ちなみに、ただ今の応募状況は、定員の過半数を超えたところです。

質の高いシニアピアノ指導をしたい先生、

シニアピアノ教育“プロフェッショナル講師”を目指したい先生は、お早目にどうぞ。

 

一日集中セミナーの詳細は↓

http://60piano.my.coocan.jp/seminar/syuchu.html

2016年10月19日 (水)

シニアピアノ指導法(1日集中セミナー)受付、開始しました!

  

シニア指導法をきちんと勉強した質の高い指導者である「シニアピアノ教育-プロフェッショナル講師」を養成し認定する講座が始まります。

 

今回の教材セミナー(1日集中セミナー)だけ受講してもOK!(全員に修了証を発行)

 

残り7回も受けて「シニアピアノ教育-プロフェッショナル講師」の認定資格をとられ、将来活躍されてもOK!

 

本日より、受付け開始します。

 

121日(木)

東京芸術センター ピアノラウンジ(北千住駅より徒歩7分)

申込み……件名に『受講申し込み』と書き、①お名前、②ご住所、③Tel を下記のメール

Piano60piano60gmail.com(●を@に変えて)

チラシも作りました♪

1201_2                            

 ・ホームページはこちら

シニア指導法をきちんと勉強して、胸を張ってプロとして妥当な額のレッスン料を頂き、先生も生徒も両方が楽しいレッスンを、ずっと続けてほしいと願って……♪



2016年10月15日 (土)

ピアノの世界って、変化が速いのですね

 

「シニアピアノ教育の研究?? 変わってる~・・・」

「シニアピアノの教材? 世の中にはこんな研究をする人もいるんだぁ……」

10年前、教材学会や音楽教育の学会で発表すると、奇異の目で見られるマイナーな研究でした。

 

ところが、昨日行かせて頂いたヤマハ新潟店の楽譜コーナー。

『趣味で楽しむピアノレッスン』シリーズが、こんな色とりどりに並んでいて、ビックリ☆

ありがとうございます☆

Niigata_2

シニアピアノも取り上げて頂ける、メジャーな時代になったのですね。感慨深い。。。

 

受講の先生方も、同じ。

Niigata2

「今、シニアの生徒さんに教えている先生は、手を挙げてください。」

と質問すると、

2年前の講座では、手を挙げる先生は、数名でした。

1年前、同じ質問をすると、ほぼ半数の先生が手をあげました。

昨日、同じ質問をすると、全員が手をあげました!

 

ああ、ピアノの世界の変化って、ずいぶん速いのですね。。。。

2016年10月14日 (金)

●シニアピアノ指導法No1~3(1日集中セミナー): 要項★

 

専門性をそなえた質の高いシニアピアノ指導者を養成するセミナーNo1No10のうち、

No1~No3の要項です。

この3つは、1日集中で学べます。 

 

         要項

【日時】 2016121日(木) 10:3017:30

 

【会場】 東京芸術センター ピアノラウンジ「ショパン
北千住駅より徒歩4分)

【定員】20名(先着順)

【受講料】 \18,000No1~No3の3講座分)

【申込み・問合せ】
      ①氏名 ②ご住所 ③Tel コチラ にメール。

                   *10/19(水)より、申込受付を開始。

 

【内容】12/1は、No1~No3のみ)

No1…入門を決める初回レッスン・教本1の指導法

No2…カリキュラム・1レッスンの流れ・教本2の指導法

No3…レッスン料・シニアの募集法・教本3の指導法

     (No.1~No.3受講で、教材セミナーの修了証を発行)

 

No4…シニア指導の実際・模範演奏の方法や話し方・<初回レッスンの実践

No5…エイジング・生涯学習・シニアの創作指導・個人レッスンの実践

No6…成人学習論・高齢者教育学から・ペアレッスンの実践<

No7…シニアの発表機会・心理・レパートリー・グループレッスンの実践

No8…シニアと健康効果・シニアのニーズ・公民館等での講座の実践

No9…<レッスン見学会>(於:元吉レッスン室)

No10…メソードの理念・まとめ

(ここまで受講した方は、プロフェッショナル講師として認定)

※レッスンでの悩み、質問もお受けします。

 

(・No4以降の日程は、来週、掲載します)



2016年10月13日 (木)

シニアピアノ教育「プロフェッショナル講師」の認定

 

「安かろう悪かろうの先生」ではなく、

「シニアピアノ指導法をきちんと学んだ専門性の高い先生」だとわかって頂くため、次のように……。

 

・「教本()()()」の教材セミナーを受講された先生には、本シリーズの全冊の使い方を学んだという修了証を発行します。

 

・その後、「レッスン見学」も含め、もっと具体的な指導法を、理論と実践から深く学ぶ機会として、全7回のセミナーが準備されています。

10回を受講された先生は、

シニアピアノ教育の「プロフェッショナル講師」として認定証が発行されます。

 

これは、ライセンスですので試験があります。

・理論の筆記試験(シニアピアノに関する様々な教育学の理論。講座で学んだ内容から)

・教本の演奏(『趣味で楽しむピアノ・レッスン1~3』の中の1曲を、シニア生徒さんに模範演奏するという前提で弾く)

・自由曲演奏(音楽大学・短大の卒業者・大手音楽教室の指導資格・PTNA指導者ライセンス所持者は免除)

(指導実技は、講座のワークで)

 

「安かろう悪かろうの先生」と、自分とは違う! と胸を張って、

プロとして妥当な額のレッスン料をきちんと頂いて欲しいのです。

そして、気持ちよくレッスンして欲しいのです☆

 

それが結局、先生方の指導継続、ひいてはシニア生徒さんの幸せにつながると考えるからです。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

No1No3の3つの講座のみ、日時・場所が決まりました。

東京芸術センター ピアノラウンジ「ショパン」(北千住駅より徒歩7分)

2016121日(木) 10:3017:30
      No10:3012:30 No13:2015:20、 No15:3017:30

 

・詳しい要項は、明日夜に掲載しますね。

2016年10月10日 (月)

  「プロとして妥当な額のレッスン料」を、きちんと頂くために……

 

セミナーは、「シニアピアノ指導法を体系的にきちんとお伝えしたい」というのが第一ですが、

もう一つ、各地の先生方とセミナーでお会いして感じたことがありました。

 

シニアには、テキトーに教えてもいいと思うのか、

ワンコインでテキトーに教えちゃう先生が、私の地域にいるんです。

だから、子どもと同額のレッスン料にしたら、私の教室には生徒が来ないかと……。

と心配される先生に、何人も出会ったのです。

 

ああ、そんな「安かろう悪かろうの先生」と、

セミナーで体系的な指導法をきちんと学んだ先生」と、 

その違いを、一般の人に分かって頂く方法はないかしら……?

何とかして差し上げたい……。

ずっと、そう思っていました。

 

 

ネットで、指導員やコーチ色々なサイトを見てある考えが…☆ 

もう少し詰めて、次回、詳細をお知らせします。

 

 

2016年10月 9日 (日)

専門性をそなえたシニアピアノ指導者の養成セミナー:<内容>

 

シニアピアノ教育について体系的に学び、専門性をそなえた質の高いシニアピアノ指導者の養成が課題と書きましたが、
そのための10回プログラム内容を考えました。

 

No1…入門を決める初回レッスン・教本1の指導法

No2…カリキュラム・1レッスンの流れ・教本2の指導法

No3…レッスン料・シニアの募集法・教本3の指導法

No4…シニアのレパートリー・シニアへの模範演奏の方法等

No5…エイジング・生涯学習から・初回レッスンの実践

No6…成人学習論・高齢者教育学から・個人レッスンの実践

No7…シニアの心理・シニアの創作指導・ペアレッスンの実践

No8…シニアと健康効果・グループレッスンの実践

No9…<レッスン見学会(於:元吉レッスン室)

No10…メソードの理念・まとめ

 

理論と実践の両面からきちんとシニアピアノ教育を学び、

楽しいレッスンを長く継続できる質の高いシニアピアノ指導者が増えますように……。

 

具体的なセミナー要項は、もう数日お待ちくださいね。



2016年10月 8日 (土)

私、決めました! スカイツリーからの飛び降り

 

学会誌の「今後の課題」を、ジーッと見ていて……、私、決めました!

「先生方が体系的にきちんと学べる仕組みや機会」を作ろうと。

 

ではいったい、どうすれば……?

 

会場の手配、交通手配、受講生集め、設営、受付、テキスト……

……それら全て、今までは出版社や楽器店さんがお膳立てしてくださって、

私は依頼され「レクチャーする」という美味しい部分だけでOKでした。

(支えてくださっていた方々に、改めて感謝)

 

しかし、体系的な内容のセミナーをシリーズで開きたいなら、誰かに頼ることなどできません。

 

私は、「自ら声を発する」「赤字ではなく黒字にする経済観念」などが欠けているため、

どこか大きな組織が企画くださって、私はそれに協力する形だと有難いなぁ。。。

と、なんとも他力本願な甘い考えでした。

 

しかし、これはやはり、「自分が!」しなければいけない気がしました。

 

心を決めて、具体的に計画してみますね☆

(小池知事をまねてみる。

スカイツリーから飛び降りるつもりで!


2016年10月 7日 (金)

不親切な私……学会誌を前に考え込む 

 

日本音楽教育学会のジャーナル誌の次回特集は、「ずっと学ぶ」です。

そこに「シニアピアノ」のことを書かせて頂きました。そろそろ校正。

 

最後の「今後の課題」に目が……。

                             


Musiceducation1

(概要を少しだけ抜粋)

幼児のピアノ教育は,その発達段階に合った指導がなされているように、

シニアのピアノ教育も,そのエイジング・能力・ニーズなどをきちんと理解し,その発達段階に合った指導がなされるべきである。

そのためにまず,専門性をそなえた質の高いピアノ指導者の養成が急務である。

3人に1人が60歳以上となった今、シニアピアノ教育に関して体系的にきちんと学べる指導者養成の場や仕組みが求められている

 

 

本当にそう……考え込む私。

指導法セミナーをしてきたものの、1回で終わる単発のもの。

先生方も実践を始めれば、きっと様々な疑問が湧いてくることでしょう。

そんな質問に応じる機会(アフターフォロー?)が無いのも、ちょっと不親切。

 

シニア指導法について体系的にきちんと学べる仕組みや場……本気で考えてみます☆


2016年10月 6日 (木)

余力を残しておかないと、生徒は辞める? -8-

 

(「完」でしたが、もう少しおまけが)

 

3歳から習っていた先生のことで、不思議なことがあります。  

 

その厳しい先生に「中学2年から」習った生徒は、音大に進み、世界で著名になりました。

 

ところが、「幼児期から」高校3年までその先生に習い、コンクールで何度も全国入賞した生徒が、音大に進まないのです。最後で普通大学を選ぶのです。 

自分は、全国4位は取れても、決して1位は取れない。と、限界が見えてしまうのでしょうか? 

幼少期から音楽一色の人生だと、もっと別の道も知りたくなるのでしょうか? 

 

「自分は、まだまだ成長できる!」という気持ちこそモチベーションになるので、

あまり早期に全力を出し切らず、余力を残しておいた方がいいのでしょうか。

難しいものです。。。

 

 

このことは、上級者に限った話でなく、シニアの生徒さんにも言えます。

 

どうしても弾きたいと、実力以上の難曲に挑戦。

毎日、膨大な時間をかけ、能力の限界ギリギリまで頑張って、制覇した。

ところが……、その1曲で「燃え尽き症候群」になって、辞めてしまった。という話を、ある先生から伺ったことがあります。

 

余力も重要のようです。

  

<マージン理論>

能力に対する負荷との割合をマージンと言い、高齢になるほどマージンを安定化することが重要。というマクラスキー(老年教育学者)の理論。

 

2016年10月 5日 (水)

誰でも、自分にしか出来ない指導がある☆ -7-

 

ここまでを読むと、私が3歳から習った先生は鬼のごとく聞こえますが、見方を変えましょう。

もし、子どもの時に、全くピアノを習っていなければ……、

私は、音楽教室の講師になることも無ければ、

今、シニア世代にピアノを教えることも無かったでしょう。

 

メソードが浸透してない状況で、その先生なりの一生懸命だった……

……そう思うと、その先生(故)に感謝の気持ちが湧いてきます。
(今まで、言いたいことを言って……反省)

 

その先生だけでなく、後に習った別のピアノ教師、作・編曲を見て頂いた先生……今までに出会った様々な先生方に感謝。

もちろん、私の指導理念の根幹となっているPace先生には、感謝しきれません。

 

 

新米の頃、講師研修の先生がおっしゃった言葉です。

「誰にでも、自分にしか出来ない指導がある」

 

これからも、生徒さん方に少しでも良い指導ができるよう、がんばります☆ 

                    完

2016年10月 4日 (火)

ピアノ教育メソードの歴史は、意外と浅かった! -6-

 

そのピアノ教師が「感情的に」怒っていた理由は、きちんとした方法論が解らないためだった。

という真実が、やっと判明。

でも、当時はまだ、良い指導メソードが開発されていない時代で、仕方なかったのかも……。

とも思い、「ピアノ指導メソード」が、いつ頃から日本で浸透したのか? を調べてみました。

 

○音感教育……フランスから帰国した園田清秀園田高弘の父)が1934年に始めたが、教育法として体系づけた笈田光吉酒田富治により、戦後、広まりをみせた。

○桐朋学園子どものための音楽教室」……ピアノの技巧訓練と音感教育が一体の早期教育をするため、1948年に桐朋学園音楽部門に設立された。小澤征爾や中村紘子らの躍進で1960年代に、とりわけ知られるようになった。

○ヤマハ音楽教育……音感教育の酒田富治らを含むチームにより開発された指導メソードで、1954に実験教室が、1959に「ヤマハ音楽教室」が全国展開。

○バスティーンメソッド……ピアノの演奏技術を身につけるだけではなく、音楽のあらゆる分野を学習しながら幅広い音楽体験ができる学習法で、1970年代にバスティン夫妻により、創始・開発。

○ペースメソッド……ペース博士により開発されたメソッド教本シリーズが、アメリカでは1977年、日本では1983に刊行。

○ピアノアドベンチャ……ペース教授から学んだフェイバー夫妻により開発されたメソード。アメリカでは1990年代、日本でも2000年以降に購入可能に。

(メソードは他にも何十種類も沢山……)   

 

情熱だけで(感情的に?)教えていた理由は、

体系化されたピアノ教育メソードが、まだ一般に普及されていなく、仕方なかったのかも……。

そう思えるようになってきたのです。 

 

                      つづく

2016年10月 2日 (日)

「怒るピアノ教師の謎」が、やっと解明!   -5-

 

このシリーズを書きつつ、3歳から習ったピアノ教師名を検索してみました。

ありました。本人のメッセージとして、このようなことが書いてありました。

「私は、情熱だけで教えてきました。」

 

そう! まさにその通り!

情熱的」と「感情的」とは、紙一重なのです。

彼女の情熱だけのレッスンには、きちんとした「方法論」「メソード」がありませんでした。

 

情熱だけ」で「方法論が無い」教師は、

方法論だけ」あって「情熱が無い」教師と同様、生徒を育てるのは難しいもの。

だから、自分の思い通りにならない子に、「感情的」に怒ってしまったのでしょう。

 

それは、「生徒に対しての怒り」というよりも、

きちんとした方法論が解らない「自分に対しての怒り」だったのかもしれません。

 

ああ、理解不能だったピアノ教師の謎が、今、やっと氷解しました。(スッキリ)


             つづく

 


Egypt_2
先週、見ました

« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »