「写譜している暇があったら……」に猛反省
先日、新しいテキストを購入頂いたばかりなのに、
生徒さんの弾きたい曲1曲のみが、別の曲集(2000円以上)に。
ついコピーしてあげたくなりますが、コピーは「違法」です。訴えられて裁判にも……。
でも、再購入させることに少し気が引ける……のも人間。
そこで、
「私の楽譜を貸しますので、五線紙に手で書き写しては……(写譜)。」
と言いました。
「バッハやベートーベンの時代は、コピー機など無かったので、
皆、手で書き写していたのですよ♪」
ワークブックにも部分的「写譜」の課題がありますし、
「生徒に、弾く曲は必ず写譜させている」という先生も知っています。
記譜法が身につき、楽譜の細かい点にも注意がいき、読譜力もつき、良いことだらけ!
我ながら、良いアイディア (^^♪v
と自己満足するも、シニア生徒さんの次の反応に、猛反省!
「書き写している時間があったら、その分、弾く練習をしていたいです。
私、もう歳で、あまり(人生の)時間が残っていないので……。」
生の有限性……人生の最終地点を起点として、逆算し、
残り少ない人生をいかに充実して生きるかと、優先順位をつけていくのが、シニア期。
つねに時間的制約を感じながら、その中で最善のものを求めている。
……子どもの学習者との違う点でもあります。
そんな基本を忘れていた自分が、恥ずかしくなりました。
結局、他にも弾いてみたい曲があるとのことで、購入することに。
「2,268円? この程度の額、どうってことないわ。」という涼しいお顔で。
ヘンに気を使ったり遠慮した自分を、猛反省しました。
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