« 何事も練習!! ~担々麺編~ | トップページ | 生徒の気持ちを知る方法 »

2016年12月10日 (土)

「写譜している暇があったら……」に猛反省

 

先日、新しいテキストを購入頂いたばかりなのに、

生徒さんの弾きたい曲1曲のみが、別の曲集(2000円以上)に。

 

ついコピーしてあげたくなりますが、コピーは「違法」です。訴えられて裁判にも……。

 

でも、再購入させることに少し気が引ける……のも人間。

 

そこで、

「私の楽譜を貸しますので、五線紙に手で書き写しては……(写譜)。」  

と言いました。

 

「バッハやベートーベンの時代は、コピー機など無かったので、

皆、手で書き写していたのですよ♪」

 

ワークブックにも部分的「写譜」の課題がありますし、

「生徒に、弾く曲は必ず写譜させている」という先生も知っています。

記譜法が身につき、楽譜の細かい点にも注意がいき、読譜力もつき、良いことだらけ!

 

我ながら、良いアイディア (^^v

 

 

と自己満足するも、シニア生徒さんの次の反応に、猛反省!

 

「書き写している時間があったら、その分、弾く練習をしていたいです。

私、もう歳で、あまり(人生の)時間が残っていないので……。」

 

 

生の有限性……人生の最終地点を起点として、逆算し、

残り少ない人生をいかに充実して生きるかと、優先順位をつけていくのが、シニア期。

つねに時間的制約を感じながら、その中で最善のものを求めている。

……子どもの学習者との違う点でもあります。

 

そんな基本を忘れていた自分が、恥ずかしくなりました。

 

結局、他にも弾いてみたい曲があるとのことで、購入することに。

2,268円? この程度の額、どうってことないわ。」という涼しいお顔で。

 

ヘンに気を使ったり遠慮した自分を、猛反省しました。


 

« 何事も練習!! ~担々麺編~ | トップページ | 生徒の気持ちを知る方法 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。