長く生きてきたシニアならではの演奏を……
「どうだ!」と言わんばかりに、テクニックを誇示するような演奏、
大ホールで、「これでもか~」とアピールするようなバリバリ弾く演奏会、
……若いときは、そんな演奏に魅かれ、自分もそんな風に弾きたいと憧れたものです。
でも今は、そういうのはちょっと……No, thank you.
もっと肩の力が抜けていて、心に優しい質の高い演奏に魅かれます。
先日、浜離宮朝日ホールで、ハープを聴きました。
たくさんの楽器の多くの音による大迫力演奏と違い、
ハープたった1台の演奏。
でも、その1台が丁寧に紡ぐ音楽の世界、それがまた心に染みて素晴らしかったのです。
シニアの生徒さんの演奏のことを考えました。
指は、子どものようにパラパラ速くは動かないかもしれません。
テクニック的な難易度は、高くない曲かもしれません。
でも、心のこもった丁寧な演奏で、聴き手の心に伝わってくるものがある演奏。
そんな、長く生きてきたシニア生徒さんならではの演奏を、うまく引き出してあげられれば……そう、思いました。
明後日はホームコンサート。シニアならではの演奏を楽しみに……♪
« 最近、気に病んでいること | トップページ | 指導人生で、初めて!の連弾 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント