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2017年6月21日 (水)

ピアノを習う「不純な動機」とは?

 

あるシニア生徒さんの言葉。

「僕は、ピアノを習った動機が不純なんです。

60代で軽い脳梗塞をやって、頭がぼんやり。

脳を活性化するには、指を使うのが一番とのことで、ピアノを習おうと……。

皆さん、ピアノが好き、上手になりたいなど『純粋な動機』で習うのに。」

 

ピアノを習う動機が、「脳の活性化」。

……それって、不純な動機でしょうか?

いいえ、そんなことないと思います。

 

ぜんそく」を改善したいとの動機で、スイミングを始めたオリンピックメダリスト、

寺川綾さんは、水泳を始めた動機が不純でしょうか?

そんな風に考える人はいないでしょう。

 

健康効果が動機でも、まったく構わないと思います。

でも、結果として、水泳の気持ち良さ、ピアノの楽しさ、上達の喜び……

そんなものの虜になって、ずっと続ければ素晴らしいです。

大事なのは、「始める」こと。

そして、今、それが「楽しい」こと。

 

 

美人ピアノ教師に淫行するため、ピアノ教室に入門。

……なんていうのは、明らかに「不純な動機」ですが。

 

やだ、先日、セクハラ教師のことを書いたら、また思い出してしまいました。

その時は何とも思わなくても、「今、思えば……」みたいなことって、あるものです。

 

論文指導のとき、学習動機の話で、

上記の脳梗塞生徒さんの「不純な動機」について伝えようとした時、

教授が突然、声を荒げて異常反応しました。

「不純? そ、そんな言葉を使ってはいけない! 

不純なんて言う方が、不純なんだ!!

と、顔を真っ赤にして激怒。

私は、わけ解らなくて、すぐ話題を変えました。

 

今、思えば……、

きっと当時も、後ろめたいことがあり……、表ざたになっていなかっただけで……、

などと勝手な憶測をしてしまうので、

もう、やめます。

 

 

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爽やかな紫陽花を見て、イヤなことは忘れましょう。 

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