ピアノを習う「不純な動機」とは?
あるシニア生徒さんの言葉。
「僕は、ピアノを習った動機が不純なんです。
60代で軽い脳梗塞をやって、頭がぼんやり。
脳を活性化するには、指を使うのが一番とのことで、ピアノを習おうと……。
皆さん、ピアノが好き、上手になりたいなど『純粋な動機』で習うのに。」
ピアノを習う動機が、「脳の活性化」。
……それって、不純な動機でしょうか?
いいえ、そんなことないと思います。
「ぜんそく」を改善したいとの動機で、スイミングを始めたオリンピックメダリスト、
寺川綾さんは、水泳を始めた動機が不純でしょうか?
そんな風に考える人はいないでしょう。
健康効果が動機でも、まったく構わないと思います。
でも、結果として、水泳の気持ち良さ、ピアノの楽しさ、上達の喜び……
そんなものの虜になって、ずっと続ければ素晴らしいです。
大事なのは、「始める」こと。
そして、今、それが「楽しい」こと。
美人ピアノ教師に淫行するため、ピアノ教室に入門。
……なんていうのは、明らかに「不純な動機」ですが。
やだ、先日、セクハラ教師のことを書いたら、また思い出してしまいました。
その時は何とも思わなくても、「今、思えば……」みたいなことって、あるものです。
論文指導のとき、学習動機の話で、
上記の脳梗塞生徒さんの「不純な動機」について伝えようとした時、
教授が突然、声を荒げて異常反応しました。
「不純? そ、そんな言葉を使ってはいけない!
不純なんて言う方が、不純なんだ!!」
と、顔を真っ赤にして激怒。
私は、わけ解らなくて、すぐ話題を変えました。
今、思えば……、
きっと当時も、後ろめたいことがあり……、表ざたになっていなかっただけで……、
などと勝手な憶測をしてしまうので、
もう、やめます。
« 指導書『シニア世代に教える最高のピアノレッスン法』の講座、仙台で開催 | トップページ | 小林麻央さんの訃報……ピアノ教師は健診に »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント