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2017年7月30日 (日)

なぜ、ピアノの練習をするか?

 

久しぶりの何も予定ない日曜日。ゆっくり朝食をとって新聞を。 

 

●愛犬が亡くなった時、お別れの儀式に、

(菊ではなく)可憐なお花 ・(お鈴の代わりに)ハンドベル ・(お経ではなく)レクイエム集のCD

を、あわてて準備しました。

そのレクイエム集の中で、「フォーレ作曲のレクイエム」が一番私の気持ちにはぴったり来たので、

「私のお葬式の曲は、“フォーレのレクイエム“がいいな」と思っていました。

本日の朝刊で、日野原重明さんの葬儀の記事を発見。

20170730

 私と同じ「レクイエム(フォーレ作曲)」が流れたとのこと。

偶然です。どちらかが真似をしたのでは、決してありません。



●同じ朝刊の別のページに、仏教の地獄絵図の記事。

20170730_1  

「悪事を行うと、こういう目に合う。だから悪事をしてはならぬ」との教え。

人をコントロールするための「単純な脅し」にも思えました。

なぜ、窃盗や殺人をしてはいけないのか?

人間は、努力して報酬を手にし幸福に生きる権利がある。「その人間の権利を犯してはならないから」。

「死後、煮えたぎった釜に入れられ怖いから」ではありません。

宗教を否定する気はまったく無いし、信仰心は尊いと思います。

でも、まるで「体罰」「暴力」を正当化するような図に……絶句。

 

なぜ、ピアノの練習をするか?

「練習しないと、先生や親に怒られるから」「怖いから」ではありません。

「ピアノがうまく弾けると、心が気持ちいいから」「楽しいから

そう、生徒が思える指導をできれば……。

 

そんな指導は、脅したり怒ったりしてコントロールするより、何倍も難しいです。

でも、それをするのが、ピアノ教師。

私は、そう考えます。



2017年7月28日 (金)

どんどん変化している時代だからこそ……

 

前に調べた時、平均寿命の世界1位は「日本」だったので、そう思い込んでいましたが、既に香港に追い越されていました。

 

全てのものはずっと同じではなく、常に変化している。

これは「A」と思っていても、少し後では「B」になっている。

 

あんなに流行った曲も、1年もすると忘れられ、

……世の人気曲も、変わります。

  

庶民には手の届かない楽器だった頃の「ピアノ」、

サラリーマン家庭でも買えるようになった頃の「ピアノ」、

多様な魅力的な楽器があふれている時代の「ピアノ」、

……人々が思い描く「ピアノ」のイメージも、時代とともに変わっています。

 

「勉強がまだ忙しくない低学年のうちに楽しむ習い事」という感覚、

「門下に入り教えて頂け、ありがたい」という感覚、

「お金を払うのだから、良いサービスを受けて当然」という感覚、

……「ピアノレッスン」に対する捉え価値観も、時代によって、状況によって変わります。

 

 

そんな、どんどん変化している時代だからこそ、

ピアノの先生は、根っこの部分はブレず、でも時代に合わせ、状況に合わせ、対応できる「柔軟性」が必要と思いました。



2017年7月24日 (月)

3週間後、バチがあたっていませんように・・・

 

今日は、申込んであったレディース健診。

受付で、「オプションで、何か受けますか?」

と、メニューを見せられました。

 

せっかくなので、どれか受けてみようかと、

「骨密度検査」をチョイス。

 

レディース健診の結果は、郵送されてくるのが3週間後。

でも、骨密度の結果は、その場で下さいました。

「骨密度、平均より低いです。

栄養指導、受けてみます?」

 

私:「はい。じゃあ受けてみます」

 

栄養指導を受けると……食事は「腹八分目」で、「カルシウム」、そして「運動」も……。

知っていることばかりだけれど、改めて気をつけようと思いました。

 

会計すると、栄養指導の代金が書いてありませんでした。

 

「ああ、無料なんだ。よかった。」と思いつつも、

「でも、本当は有料で、手違いに気づいたのに黙って帰ったら、
バチが当たって、3週間後に、悪い結果になるかも。。。」

と思い、受付に聞いてみました。

 

「あのう、栄養指導は無料ですか?」

「はい、無料ですよ(^^)

という答えを予想していたのに、

3000円ですが……。有料だと言われなかったんですよね。」

と、奥に入っていきました。

 

栄養指導、知っていることばかりだったけれど、あれで3000円なんだ。。。

 

しばらくすると戻ってきて、小声で言いました。

「本当は有料ですが、言われていなかったので、今回は、お金は結構です。」

 

何と言っていいのかわからず、「あ、はい……」

と、恐縮しながら帰ってきました。

 

でも、帰宅してから、不安に。

いえ、払います!! 」と主張して、置いてくるべきだったかも……。

 

3週間後の結果、どうかバチが当たっていませんように。。。。。

 

2017年7月23日 (日)

聴く&語る…→気づき

 

成人学習の研究室にいた時、このようなワークをよくしました。

 

聴き役:相手の仕事について、質問をしていく。

   なるべく、相手の根底にある考えを丁寧に聴く。

決して、自分の意見を言ってはならない。

(言いたくなるけれど、ぐっと我慢!)

ひたすら、質問するのみ。


答える役:質問に対して、答えていく。

     次第に、自分の考えに自分で驚くことがある。 

 自分の行動の根底にある考え、自分の前提など、貴重な気づきがある。

 

今日、久しぶりに質問を受ける機会があり、

ピアノ教師という立場や仕事を改めて考えたり、気づいたり……。

これからの指導にプラスにしたいと思います。



2017年7月20日 (木)

素敵なレッスンが始まる予感♪

 

昨日は、仙台で「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」の講座。

朝、家を出て、講座をして、終了後ゆっくりお昼をとって帰宅しても、まだ明るい。

仙台って、十分、日帰りできる距離なのですね。

 

仙台の先生方、皆さんとても真剣に受講されていらっしゃいました。

既にシニアに教えていらっしゃる先生は、

ふだんの悩みを話され、

シニアにはまだ一人も教えていない先生は、

始めるにあたっての不安を相談され……。

そのように慎重な姿勢の先生こそ、きっと素晴らしいシニアレッスンをしてくださる……

……そんな気がしました。



Yamano2_2

今、私が居るのは、銀座4丁目?

と、錯覚しそうな山野楽器仙台店。

広いフロアで、B1階から8階まですべて楽器店!

 

終了後、ピアノ売り場を見せて頂きました。

グランドピアノってふつう、中はゴールドですが、これはシルバー。

Yamano1_4

黒とシルバー、なかなかシックで素敵ですね!

125周年記念の特別のピアノだそうです。


ハードだけでなく、スタッフさんも親切。

シニアレッスンに、理解や期待をもってくださり……、


この地、仙台で、素敵なシニアピアノのレッスンが始まる予感♪



2017年7月19日 (水)

「弾き方」も「教え方」も「生き方」も上手になりたい

 

日野原重明氏が105歳でなくなったことが、朝刊に載っていました。

日野原先生のベストセラー「生き方上手」は、私も読みました。

とても共感しました。

 

日野原先生は、ピアノも弾かれるそうです。

また、100歳近くになっても、講演で椅子に座らず、「立って」お話をされていました。

「歳だから……」などと甘えず、

新しいことにどんどんチャレンジされ、

いつも前向きで……。

そして、苦しむことなく、眠るように穏やかに亡くなっていく。

……ああ、まさに、理想的な「人生の幕の閉じ方」。

 

「閉じ方が上手」というのは、つまり「生き方が上手」ということ。

ご著書に書かれたことを、ご自分が身をもって示さたよう。

 

私、もっと、ピアノの「弾き方が上手」になりたい。

もっと、ピアノの「教え方が上手」になりたい。

もっと、「掃除のし方が上手」になりたい。

……色々ありますが、

何より、「生き方が上手」になりたいものです。

日野原先生やシニア生徒さん達のように、何歳になってもチャレンジして、いつも前向きで、明るく穏やかで……。

 

日野原先生のご冥福を、心からお祈りします。


2017年7月18日 (火)

指導法講座に、「遅れて着く先生」「早く帰る先生」

 

19日(水)仙台での講座の準備を終えたところ。

講演は、最初と最後に、最も重要なエッセンスを伝えるのだとか……。

 

でも……、

ピアノの先生の場合、少し遅れて着かれたり、

レッスンがあるので、少し早く退室されたりします。

 

やむを得ません。

私も、そんな経験、あります。

 

せっかく楽器店に来たのだから、ゆっくり楽譜も見たい。

せっかく中心街に来たのだから、ついでにアレもコレも。

久しぶりに再会できた先生と、ランチしながら情報交換したい。

しかーし!! 

午後にレッスンがあるので何もせず、急いで家に直行。

ピアノ教師の悲しさ(>_<)

という経験。

 

でも、反対に考えれば、

レッスン予定が入っていて忙しいにも関わらず、

少しでも勉強したいと、足を運んでくださっている。

……熱心で、ありがたいことです。

 

私も、先生方のご事情に合わせて、ベストな対応をいたしましょう。

先生方が最も聞きたいのは、どの部分かしら?

生徒が来ないことには、何も始まらないので、

やはり、「効果的な募集法」でしょうか……?

 

なるべく、そのようなのを真ん中あたりに持ってきて……。

 

一人でも多くの先生が、役に立つことを吸収して帰ってほしい♪


19()仙台での講座「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」、

先生方にお会いできるのを、楽しみにしております (^-^)/



2017年7月16日 (日)

グレン・グールドと、XJAPAN の「演奏姿勢」

 

グレン・グールドさんのような姿勢で、長い時間弾くと、

シニアの方は絶対、「腰痛」「頸椎管狭窄症」などになります。

と、先日のシニアピアノ講師養成セミナーで言ったばかり。

 

テレビに映った、YOSHIKIさん(X JAPAN) の演奏姿勢が目に入りました。

背筋がピシッ、模範的な、すっごく良い演奏姿勢だったのです!

 

それもそのはず。

頸椎の手術をしたばかりとか。

今まで、頭を激しく前後左右に動かすプレイをしていたら、「頸椎椎間孔狭窄症」を発症し、

人工椎間板に置換する手術を、アメリカで受けてきたそうです。 

痛まない姿勢(頸椎への負担が少ない姿勢)というと、あの模範的な姿勢になるのでしょう。

 

ちなみに、YOSHIKIさんは現在、51歳。

グールドさんは50歳没ですが、もし60歳、70まで生きていらっしゃったら、きっと「頸椎管狭窄症」を発症していたと思われます。

 

ふだん、シニア生徒さんに言っている「良い姿勢」の重要性を、改めて感じました。


それにしてもYoshikiさん、術後2ヵ月でコンサート決行とは……すごい演奏家魂!


2017年7月14日 (金)

レッスンするって……奥が深い

 

先日の模擬レッスン報告で書いた「3線譜」を、

見てみたいとのコメントを頂いたので、

作成された先生にご相談したら、

さっそく画像を送ってくださいました。

ありがとうございます☆

3line_2

 そう、そう、この3線! 

この中で、音の高い低いを見るのです。

ちなみに、小学校の音楽の教科書には2線譜が載っているとか。

 

〇もう一点、模擬レッスンで、「いいな」と思ったこと。

たいてい、まず楽譜の1段目を教え、それが弾けたら2段目、次に3段目……

……と、順番に進みますね。

ところが、この先生は、1段目の次に3段目を教えるのです。

「かっこう」の曲で、1段目と3段目は、ほぼ同じ。

「どこが同じ」で「どこが違う」か?

が分かれば、弾けるからです。

このやり方、生徒さんの立場に立ったとても良い方法だと思います。

 

〇もう一点!

「かっこう」の歌詞(日本語訳2通りを、配布くださいました。

「……ほーらほーら 響くよ」と「……ほーらほーら 母さん」と、

2通りあったのですね。

自分が知っている歌詞だけの気がするものですが……。

また、歌詞の意味(埼玉での言い伝え)も紹介くださいました。

これがまた心を打たれるような話で……。

 

レッスンって、膨らまそうと思えば、いくらでも膨らませる。

そして、時間枠という制約の中でいかに質の高い内容にするか……。

しかも、レッスン法というのは、相手によっても変わってくる。

ああ、私達の仕事、レッスンするって……、

本当に奥が深い。。。

 

だからこそ、やりがいを感じます。

2017年7月13日 (木)

やだ~☆ エッチ!☆

 

フェルマータのカード

Fel0                              

を、6歳位の生徒に見せて、

「これ、何に見える?」

と、質問したら、

(^-^)/ 「オッパーイ!!

と答えた子がいたんですよ。

 

この話を、シニア生徒さんが初めて「フェルマータ」を学んだ時にしました。

すると、シニア生徒さんは、

おっぱいマーク ですね! (^^♪ 」

と、大変よろこんで印象に残ったご様子。

 

本日、ワークブックの宿題にマルつけをしていたら、

こんな答えを発見。

Fel1  

やだ~、もうっ エッチ~…… (#^^#);;

 

シニア世代に教える最高のピアノレッスン法p.45に、このようなことが書いてあります。

「学習能力は、45歳を境に急速に低下する。 

ただ、興味や関心が高いことは、学習能力は高まる。」

 

シニア生徒さんが、興味をもって覚えてくださったようなので、ヨシと致しましょう。

最後にひとことコメントを、「素晴らしい!」「Perfect!!」などと普通は書くのですが、この方にはこう書きました↓

Fel2  

2017年7月11日 (火)

「生身の人間」が相手の仕事ですから

76日(木) (ご報告が遅れ、ごめんなさい)

 

計画していたレッスン進行表のように、レッスンを展開。ところが……、

・「ソ」の音符カードを見せると、自信を持って「ミ!」と答える生徒、

・「4」と言っても、違う番号の指を動かす生徒、

・「親指を、鍵盤『ド』に置いてください」との指示に、『ファ』に置いてしまう生徒、

……そんなわけで、レッスンは予定通り進まず、進行が大幅に遅れてしまう。

 

これは、シニアピアノ教育プロフェッショナル講師養成セミナー(1No.8での模擬レッスン(講座形態)での様子です。

でも、こういう状況って、結構あるもの。

 

生徒の年齢による「能力差」、同じ年齢でも「個人差」、「性格」による違いなどがあって当然。

相手は、「生身の人間」ですから。

 

もし、音太郎さん(82歳男性の役)がいなければ、もう少し進行がスムースだったかもしれません。

先生は内心、焦ってしまうものですが、

この日の先生役は、冷静に笑顔で優しく対応され、素晴らしかったです。

 

「音符カード」を見て正解した生徒さんには、こんなカードが渡されました。

Seikai                              

もらうと、なんだか嬉しく……! (^^

模擬レッスンでもそうなのだから、本当の生徒さんはきっともっと……(^^♪

 

最初から五線譜では解りづらい。

でも、一線譜では、シニアには簡単すぎる。

ということで、三線譜も登場して、なかなか中身の濃い模擬レッスンでした。

(アッ、三線譜の写真も撮っておきたかった。シマッタ……)

 

 

残り、あと2回のセミナー、がんばりましょう♪



2017年7月 4日 (火)

3年後、どうなることやら……!

 

先日のシニアピアノ講師養成セミナーの会場夢の島)から駅まで、陸橋を渡って歩いた方が、早く着きます。

でも、機材などの入ったキャリーケースが10㎏以上あり、階段の上り降りはキツイので、タクシーに乗りました。

しばらく行くと、渋滞!

 

タクシーの運転手さんが、言いました。

「今でさえ、ディズニーランドにつながる道で渋滞なのに、

ここ夢の島は、東京オリンピックの会場になる。

しかも、市場が豊洲移転そうなると、毎日、市場に出入りするトラックは2万台もあるとか。

交通マヒで、ひどいことになる!

1964年の東京オリンピックは、まだ車も少なかったけれど、2020年は!

……ああ、どうなることやら!

 

小池都知事のせいでは全くなく、舛添? 石原? 建設業者? 誰?

でも、そんな犯人捜しをするより、

今すべきは、目の前にある現実を少しでも良くすること。


シニアピアノと同様、この状況で、ベストな対応を、柔軟に、

……小池さん、よろしくお願致します。

 

2017年7月 2日 (日)

状況に合わせ、柔軟に、ベストな対応を……


日曜日に、一日集中で学ぶシニアピアノ講師養成セミナー (第2期)がありました。

 

シニアへの指導法を学びたい! 

と、関西や東北から、たった1人で参加された先生ばかりですが、

その地域限定キャラメルが皆さんに配ばれたり、全員すぐ仲良しに♪

「シニアに教えたい」と思える先生というのは、

やはり気持ちが優しく……人間として互いに通じるものがあるのかもしれません。

 

模擬レッスンは、爆笑の連続でお腹が痛く……。

 

・生徒役は……86歳生徒役の演技がとてもリアルでしたが、そのような生徒さんを実際にお持ちと聞いて納得!

・先生役も……とてもシッカリ時間枠が考えられていたり、

生徒が出来ない時のフォローの言葉がとても優しかったり、素敵!

・感想役の方も……良い面をしっかり見ていて、さらに良くするためのご指摘も実に適確……唸らされました。


皆さん、素晴らしいシニアピアノ講師になるだろうなぁ……という予感。

 

 

「教授法」の講義では、

「シニアレッスンでは、臨機応変、その状況でベストな対応をする柔軟さが大切」

などとお伝えしましたが、

私も、睡魔が襲ってくる午後に「実技」を、午前中に「理論」をと、セミナー内容の順番を、少し入れ替えました。

そのためか解りませんが、受講の先生方はずっと集中して受けられ……良かったです。


一日集中という状況に合わせて、柔軟に、ベストな対応……

を、私もできたでしょうか。



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