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2017年8月25日 (金)

音楽教室の「労働基準法」

 

「雇用主は原則1日8時間労働で週40時間を超えて労働させてはならない。」

と、法律で決められています。

それ以上の過重労働を強いる企業は、「ブラック企業」と言われます。

ちなみに、基準よりも月に80時間(週に18時間位)を超えると、「過労死レベル」とか。

 

 

さて、ピアノ教師の場合、どうでしょう?

 

個人教室の場合、何時間教えようと自由

労働時間に関する法律は無い。 

誰からも訴えられません

 

法定労働時間「40時間」ということは、

・全員30分レッスンとして単純計算すると……生徒数は「80」が限度。 

・上級者・受験生はもっとかかるので、平均40分レッスンで計算すると……生徒数は60が限度

さらに、

・長期・短期的なレッスン計画の作成、教材分析など「指導を良くするための準備時間」、 

・会社ならば、清掃員・営業・経理担当者などがやってくれる「雑務のための時間」、 

・指導法セミナー・演奏会・レッスン見学など「自己研鑚のための時間」

などを考慮すると……50が限度。 

さらに、自分自身の「練習のための時間」も入れると、

週にたった5時間で……40、週10時間でも……30が限度。という計算。

(「演奏活動」と「指導」、両立がいかに難しいか納得。)

 

 

先日、手指の検索をしていたら、偶然、あるピアノ教師のブログを発見。

なんと、生徒さん130に指導しているのです。

(しかも、講師を雇わず自分1で。隔週ではなく毎週レッスン)

平日だけでなく土・日曜も教え、レッスンは夜9:30まで。

すごーい!! スーパーピアノ教師

 

ところが、読み進めていくと……体調を崩され、大病のためレッスン中断。

ああ、やはりご無理がたたったのでしょうか。。。

 

 

教えたくても、生徒が来ないと悩んでいる先生も、沢山いらっしゃいます。

でも、生徒がたくさん来過ぎても、悲劇につながります。

 

自分で、自分にブレーキをかけることも大切。

 

過重労働で自殺した電通社員、高橋まつりさんは、雇用していた会社の責任

でも、ピアノ教師は、自分の責任です。

 

自分で自分をコントロールしなければならない難しい仕事だと、改めて思いました。



Zousyoku_3 たった数本が増殖した花。 見習おう、この たくましさ!

 

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