「アガラナイ」ための傾向と対策 [2]
①曲の難易度
《傾向》
10の力を持っている人が、5の曲を弾く場合、そうアガらない。
10の力の人が、9や10または11の曲を弾こうとする場合、アガル傾向。
《対策》
たまには、自分の力以上の難曲・大曲に挑戦することも大切です。
でも、誰かに聴いて頂こうという場合は、
余裕をもって弾ける選曲をすると、完成度の高い演奏ができ、
聴いている人が、「気持ちいい~♪ 素敵~♪」と感じてくださるはず。
②練習量
《傾向》
自分で納得のいく練習を十分に出来た場合、あまりアガらない。
十分な練習が出来なかった場合に、アガル傾向。
自分の演奏に自分で自信が持てず、不安感からアガルのでしょう。
《対策》
大人は、家庭の事情や色々な都合で練習できない時もあります。
でも、工夫した質の高い練習を、1回でも多く、1時間でも多くすることで、
アガル確率は確実に減ります。
③演奏する状況
《傾向》
いつも住んでいる家で、独りで弾いている時、アガル人はいません。
いつもと違う状況だから、いつもの調子が狂ってしまいアガルのです。
《対策》
本番と同じ靴やドレスで弾いてみるのも、おススメ。
わざとテレビの音を流したり、薄暗くしたり……
どんなに弾きづらい状況であっても弾けるようにしておくと、安心。
④気持ちの持ち方
《傾向》
自分の実力より「上手に見せよう!」と背伸びする時に、アガル。
家で独りで弾いている時は、そんな気持ちは起きないので、上手く弾けます。
しかし、人が見ているとつい、
「恥、かきたくない!」
「実際より上手に見せたい!」
と欲が出て、力が入ってしまうからアガルのです。
《対策》
どんなに転んでも、どんなに背伸びしても、
「私以上にもならなければ、私以下にもならない。」
という「居直り」も大切。
(次回は、処方箋を……)
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