「あがらない」処方箋 [3]
あがらないための処方箋は、何でしょう?
⑤ アガらない保険
病気や事故には絶対に遇いたくないけれど……、
万が一の場合のため、保険に入ります。
ピアノも、絶対アガッたり失敗したくはないけれど……、
万が一の場合、被害を最小限に抑えるための策を講じておくことも大切。
《対策》 万が一、ここで解らなくなったら
→この段のココに、すかさず戻る。
と決めておき、わざと間違えてみる。
決めた場所にサッと戻り、さりげなく弾き始められれば、安心。
……こんな状況には絶対なりたくないけれど、
最悪の事態への備えがあると思うと、
人間、安心感からか、意外とアガらないもの。
⑥ アガらない食べ物
番組名は忘れてしまったのですが、過去に見たTV番組で言っていた事です。
「アガらない食べ物は『カツ丼』。」
「勝つ」の縁起かつぎだけではなく、科学的理由があるようです。
危機的な状態・失敗するのではないか?
という不安な状態に置かれると→
→人間は、ノルアドレナリンなど副腎皮質ホルモンが多量に分泌される→
→そのため、中枢神経がオーバーヒート状態になる→
→すると、精神的ストレスを感じる。
このストレス状態が「あがった状態」なのだそうです。
ビタミンB1(豚肉に多い)→オーバーヒートを沈める働きがある。
ビタミンB1→硫化アリル(玉葱に多く含まれる)と一緒に摂取するとより効果的。
(硫化アリルは加熱すると分解してしまうので、玉葱は生で食べると良い。)
というわけで、演奏3時間前に「カツ丼とさらし玉葱」を食べるのがおすすめ!
(※なにしろTVの聞きかじりのため、私は保証できませんが、気休めにはなるかと…)
⑦ 息のしかた
順番を待っている時ってドキドキして、イヤ~ですね。
《対策》
ドキドキドキ……いつもより心拍数が高い、テンションがハイだと感じたら、
→呼吸は、吸う時よりも吐く時に、ゆっくり長く吐く。
すると、だんだん心拍数も下がり、落ち着くはず。
(ちなみに、心拍数が高くなると、テンポ感が違ってきて、
たいてい速く弾いてしまいます。)
(もし反対に、落ちつき過ぎて、気分が全然高まらない時は……、
吐く時よりも、吸う時に、時間をかけ酸素をたっぷりとると良い。)
⑧ 重心(座り方)
これも、何かの本に書いてありました。
腹筋(丹田:おへその下あたり)に力が入っていれば、
重心が下に下がるので、あまりアガらない。
下腹に力が入った「腹が座っている」と言う状態でしょうか?
反対に、重心が高いと、ふわふわと舞い上がりやすい
(次回につづく)
看板の前で自撮りする困ったおばさん
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コメント
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それは、よかった!
お役に立てて光栄です(^^♪
「あがらない」シリーズ、まだ続く予定です。
最近、ブログをさぼりがちなので、
ぼちぼち頑張りますね (^^)/
投稿: 元吉ひろみ | 2018年8月21日 (火) 20時16分
発表会で、いつも曲の途中で止まってしまう生徒さんにさっそく、ブログの内容を伝えてみると、「それは、いいアイデアだ」と、希望の光が見えたような明るい表情をしていました。
次回の発表会から実践してもらうようにします。
ありがとうございました。
投稿: なみ | 2018年8月21日 (火) 18時39分