アガリそう・ミスしそうな箇所は、ココ [4]
「あがらない」シリーズが [ 3 ] で中断していましたが、再開します。
「ここで、アガリそう」「そこで、ミスしやすい!」という危険箇所はどこ?
⑨ リピート後にミスする
「一回目に間違えずに弾ければ、当然2回目も弾けるはず。」
と単純に考えますよね。でも、現実は……
なぜか皆さん、ミスするのは絶対に2回目。
フッと安心して、「気の緩み」がどうしても出るのでしょう。
《対策》リピート記号があっても、全く同じ事のコピーではなく、
ニュアンスや弾き方を変えてみましょう。
1回目は重めに、2回目はもっと明るく…など。
⑩ テンポがゆっくりになった時、急にアガル
テンポの速い部分から「ゆっくりに変わった部分」は危険。
とても速く難しく心配だった部分を無事クリアすると、ホッと安心。
その「気が緩んだ瞬間」にアガリは襲ってきます。
そして急に、手がブルブル足ガタガタ・・・
《対策》万が一「手に震え」がきてしまった場合は……
・メロディーを頭の中で一生懸命歌いながら弾こう。
・鍵盤にしがみつくような感じで弾こう。絶対にあきらめない。
「最後の1小節」「最後の1音」も危険。
やはり「ゴール」が見えた瞬間、集中が切れ、ふっと気が緩むのでしょう?
そこまで完璧に弾けていた場合は、なお危険。
最後の1音でまさか……と思いますが、
でも、発表会などで何度も見かけたことがあります!
《対策》
・その最後の音を、ドレミで心の中で言うくらいの慎重さで。
・集中したい箇所で、目をグッと大きく開くと良いという人もいます。
・そこで、演奏が「終わる」と思うから気が緩むのです。
ですから、そこが「終わり」とは考えないで、
「まだ次のページに、もっと難しい楽章が出てくる」くらいに思っていると、集中を持続できるかも…。
( 1番怖いのは、アガッテ暗譜が飛んでしまい、次の音がわからなくなること。
次回は、安心な暗譜の方法について…)
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