「退職の6つのプロセス」 とピアノレッスン
シニアの方がピアノを習う動機の一つに、
「退職」があるかもしれません。
アメリカの老年学者ロバート・アチェリーによると、
退職前後に「6つのプロセス」があるそうです(『退職の社会学』)。
6つとは……「直前の段階」 「ハネムーンのような段階」 「幻滅する段階」 「再志向する段階」 「安定の段階」 「終結の段階」です。
各々を、ピアノ学習に関連させて考えてみます。
(1) 直前の段階
約40年、がんばって働いてきたのだから、
これからはもう、自分の好きなことだけしていよう♪
好きな本を存分に読み、旅行に行き、
山登り、工作、あ、ピアノもいい。
やりたかったけれど、時間がなくて出来なかったアレコレを、
思い描いただけで、わくわく♪
(2) ハネムーンのような段階
ついに退職!
義務や責任からの解放感 \(^-^)/
自由と時間を手にして、手あたり次第やりたかったことを始める!
今まさに、至福の時☆
(3) 幻滅の段階
有り余る自由と時間を手にできたのに
今ひとつ生活や心の張りがない。
そして、気づく。
「忙しい仕事曜日」があったからこそ、
「日曜が天国」に思えたのだと。
「毎日が日曜」では、有難みも薄れ……。
(4) 再志向の段階
負担でない程度の家事やボランティアで、
人の役にも立つ。
趣味も、ピアノ教室に腰をおちつけ、自分のペースで練習。
(5) 安定の段階
趣味のピアノが楽しくなってきて、
小さな進歩にも喜びや幸せを感じる。
ボランティア演奏に行き感謝されると、心の張りも。
ピアノで知り合った友だちは、最高♪
(6) 終結の段階
体調を崩し、ピアノ教室に通えなくなるが、
ピアノをがんばった日々を思い出すと楽しくなり、心満たされ……。
……こんな風に、生徒さんの人生と関われたらいいなぁ。。。
というピアノ教師の願望、理想でもあるのですが。
シニアの生徒さんにとって、少しでも良い指導ができますように……
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