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2018年10月16日 (火)

「退職の6つのプロセス」 とピアノレッスン

 

シニアの方がピアノを習う動機の一つに、

退職」があるかもしれません。

 

アメリカの老年学者ロバート・アチェリーによると、

退職前後に「6つのプロセス」があるそうです(『退職の社会学』)。

6つとは……「直前の段階」 「ハネムーンのような段階」 「幻滅する段階」 「再志向する段階」 「安定の段階」 「終結の段階」です。

 

各々を、ピアノ学習に関連させて考えてみます。

 

(1) 直前の段階

40年、がんばって働いてきたのだから、

これからはもう、自分の好きなことだけしていよう♪

好きな本を存分に読み、旅行に行き、

山登り、工作、あ、ピアノもいい。 

やりたかったけれど、時間がなくて出来なかったアレコレを、

思い描いただけで、わくわく♪

 

(2) ハネムーンのような段階

ついに退職!

義務や責任からの解放感 (^-^)

自由時間を手にして、手あたり次第やりたかったことを始める!

今まさに、至福の時

 

(3) 幻滅の段階

有り余る自由と時間を手にできたのに

今ひとつ生活や心の張りがない。

そして、気づく。

「忙しい仕事曜日」があったからこそ、

「日曜が天国」に思えたのだと。

「毎日が日曜」では、有難みも薄れ……。

 

(4) 再志向の段階

負担でない程度の家事やボランティアで、

人の役にも立つ。

趣味も、ピアノ教室に腰をおちつけ、自分のペースで練習。

 

(5) 安定の段階

趣味のピアノが楽しくなってきて、

小さな進歩にも喜びや幸せを感じる。

ボランティア演奏に行き感謝されると、心の張りも。

ピアノで知り合った友だちは、最高♪

 

(6) 終結の段階

体調を崩し、ピアノ教室に通えなくなるが、

ピアノをがんばった日々を思い出すと楽しくなり、心満たされ……。

 

 

……こんな風に、生徒さんの人生と関われたらいいなぁ。。。

というピアノ教師の願望、理想でもあるのですが。

 

シニアの生徒さんにとって、少しでも良い指導ができますように……

Flower

 

 

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