思い上がっていた
「思い上がっていた」
「思い上がっていたよ!」
……生徒さん達が、口々におっしゃいました。
チャイコフスキーピアノ協奏曲を練習しているグループの生徒さん達。
大勢のオーケストラと一緒に演奏する協奏曲を、
2人での連弾なら、何とか雰囲気を味わえるかと提案したら、
「ソロで弾きたいです」
とのご希望。
本人の希望を尊重したいと、(悪戦苦闘の末)ソロ用に編曲したものの、
……やはり難しくて弾けないご様子。
「今までの曲は、たくさん練習さえすれば弾けた。
でもこの曲は、いくら練習しても弾けないんだ。」
「『努力すれば可能なもの』と『努力しても無理なもの』がある」
と学び、自分が「思い上がっていた」と感じたとのこと。
こういう経験はこういう経験で、価値があると思います。
出来るだろう→出来ない→「思い上がっていた」と反省→以後は適切な選曲→良い演奏
その連続で、少しずつ成長していくのだと思います。
「こう、弾きたい!」との意志を持てたこと、
その結果、「思い上がっていた」と思ったこと、
謙虚さを学び、この経験を今後に活かし、さらに成長すること。
……沢山のことを学ばれました☆
来月の「弾き合い会」では、たとえ自分で納得の演奏が出来なかったとしても、
大きな収穫を手にすることでしょう。
私も、同じです。
出来るだろうと思っていたことが、実際は出来なくて、
「思い上がっていた!」
と反省すること、しょっちゅうです。