2019年1月22日 (火)

「ピアノ」と「あんドーナツ」の関係

 
ビートルズの雰囲気のPenny Laneというパン屋さんが、近くのショッピングモールにあります。
 
たくさん並んだパンの中から、トレイにトングでとる、あのスタイル。
 
いつもは、食パン・クロワッサン・フランスパン……、
ゴルゴンゾーラやサンドイッチ、チョコの入ったのも、
……選ばれるパンは、毎回ほぼ決まっています。
 
ということは、
毎回「決して選ばれない」パンもあります。
その一つが、あんドーナツ。
油+砂糖+あんこ……考えただけで太りそうだし、健康に悪そうだし、
この何十年、食べたことも、食べたいと思ったこともありません。
 
ところがその日は、それを見た瞬間、ある思い出が脳裏をよぎり、手を伸ばしました。
     
浮かんだのは……3歳か4歳の頃のこんな思い出です。
 
ピアノの先生宅は、徒歩とバスで1時間くらいの所。
先生の家近くのバス停前に、パン屋さんがありました。
ある日のレッスン帰り、母はそこで「あんドーナツ」なるものを買いました。
「あんぱん」は食べたことがありましたが、それは私の人生で初めて。
 
帰宅して、姉たちと食べると……
わ~、美味しい~ (^-^)
口の中に甘い幸せが広がり、天国のよう~♪
   
母は、娘がピアノ嫌いにならないようにと、
鬼ピアノ教師による地獄レッスンの後に、
天国のような「あんドーナツ」を与え、
ムチアメ」で育てようと考えたのかもしれません。
 
単に、食べたかっただけかも知れませんが、
真意はです。
   

Dogcafe_3

そのパン屋さんの隣のドッグカフェ

2018年7月 4日 (水)

音楽、レッスン、指導法……ずっとパソコンのお世話に

 

歴代パソコンを回想し、ずっとパソコンのお世話になっていたと気づき、感謝。

 

1号機……まだマウスがない時代。

コマンドを覚えられず、TVと化す (;_;)

 

2号機……Mac LC-575マウスで簡単……これなら私でも使える☆

パソコン通信を始め、
自分が弾いた演奏のデータをアップロードすると、

日本各地の老若男女、いえ海外の人もダウンロードして感想を下さるなんて……、

子供に教えるだけだった自宅教師は、感動!

 

3号機……パワーマック

1995年頃から日本でインターネット開始。
簡単なタグを書いて、自分のホームページを作成。

ローランドの音源を使ってDesk Top Musicも始め、ホームページに音楽を。

既成曲は「著作権」にひっかかるため、自作曲ばかり掲載。

 

4号機……Windows 98

シニアレッスンを開始。

生徒さんが弾きやすいように編曲して、
PCのノーテーションソフトで
楽譜を作成して使用。

PTNAのレポート「高齢期に適したピアノ指導 」を書いたのも、このPC。


5号機……Dell  Windows XP

学生になったので、初めてノート型パソコン。

沖縄で開かれた 日本音楽教育学会 でも、
イタリアの 世界音楽教育学会 でも、

「シニアピアノ」に関する研究の発表 をする時、 このPCが活躍。

4年目で、「」がこわれたのか、文字変換できなくなり寿命

 

6号機……Fujitsu FMV(ノート型)Windows Vista

前のノートPCが、分厚くて重かった反動で、
超軽く薄いノートPCに。

このPCでお茶大修論、筑大博論(シニアピアノに関する論文)を完成。

5号機のように、加齢により「脳」が壊れるなら、あきらめもつきます。

でも今度は、骨折……と言うか、バリンと割れたのです! 
やはり、4年目。

Barin_2

 

7号機……HP(ノート型)。Windows

これを使って、『趣味で楽しむピアノ・レッスン』シリーズが誕生。

4年目、突然体調を崩し、画面が痙攣を起こしたようになり寿命

 

今回の8号機……同じくHP(ノート型)Windows 10

さて今度は、どんな世界へ連れて行ってくれるのでしょう?

パソコンさん、どうぞよろしく♪

 

 

Yasai
愛しい元気野菜たち♪

2017年12月 6日 (水)

ホームページに想う  ~「数」は少しでいい。でも~

ホームページのカウンターを見たら、もうすぐ1のゾロ目


Hp1_3

これは、ブログとは別ページで、更新もたま~に。

それでも、20年以上続いて……感慨深いです。

 

1996年の開設時、内容は、お料理写真・自作曲のMIDI音源・趣味の水泳や日記などで、タイトルも「ひろみーたのMUSIC PAGE」。

まだ、女性でホームページを持っている人は珍しかったのか、

カウンターがどんどん進んでいました。

 

それはそれで楽しかったのですが、

自分がやりたい「60歳からのピアノ」にタイトル変更したら、アクセス数が激減

 

でも、そんな「」はどうでもいいので、気にしないで、

聞いて! 80歳代でも、ピアノを楽しんでいるシニアがいるんです」

聞いて! ピアノを習うシニアって、こんなに素敵なの!」

と、ひとりで発信し続けていました。

 

訪問者の多くを占めていた若い男の子層が、「60歳からの……」で来なくなったのですが、

その代わり、「〇新聞社ですが、記事に……」「〇TV局ですが、取材を……」

みたいな問合せが増えました。

たとえ訪問者の「数」は少しでも、その少しの人がシニアピアノを広めてくれるのは嬉しいです。

 

やはりホームページを見た編集者さんからの問合せで、指導書『シニア世代に教える最高のピアノ・レッスン法』が誕生し、日記部分をブログに移動。

 

「生徒を集める」のが目的でもなく、書きたいことを書き、何とも変わったホームページですが、

今後ともよろしくお願いいたします。



2017年11月 3日 (金)

人間って、どうしてこうもミスをするのでしょう。。。


・発表会のプログラム、曲名間違いやミスがないか?

……何度も何度も確認して、無かった。 

……それなのに、印刷された後、大事な生徒さんの名前を間違えたと気づく!

 

・論文に、ミスや打ち間違いが無いか?

……目を凝らして、さんざん確認したけれど、無い。

……と思ったのに、掲載後、とんでもないミスを発見!

みたいなことが、多々あります。

 

本日も、何度確認しても気づかなかった重大なミスを発見! 

 

一から作り直しです。 

でも、損害額が車のリコールのように膨大ではない。

このミスが、人命に係わるようなものではなかった。

「取り返しのつくこと」でよかった。

と思うことにします。

 

人間って、どうしてこうも、ミスをするのでしょう? 


スポーツ選手風に)失敗を、今後に活かし……

 

2017年6月 2日 (金)

あなたは、何を望んでいるの? ~一口のコーヒーが美味しいと思う朝

どれもこれも、自分が「やりたいこと」で、

出来ることを心から光栄と思っていること、(例えば、レッスン、コンサート、執筆、セミナー……等々)

が重なっていたけれど、今、ちょっと一段落。

 

青空が広がる爽やかなお天気の朝、

音楽をかけ、コーヒーを淹れて、口に含む。

 

芳香とともに、口の中にコーヒーが広がるこの瞬間……なんだか幸せ。

 

無事に終えられよかったと思う安堵感、

これからも頑張ろうと思う気持ち、

出会った方や支えてくださった方への感謝……。

 

これから、自分はどんな方向へ行きたいの?

目的地よりも、そのプロセスがどうありたいの?

どのような毎日を歩みたいの?

……など、自分の心とゆっくり対話をする時間。

 

ガムシャラに走り続けることも大事だけれど、

そんな時間が、人間には必要。

 

さぁ、考えましょう。

 あなたは、何を望んでいるの?

 どんな人と出会いたいの?

 どこへ行きたいの?

 

 

(ピアノでたくさんの方が幸せに……と望み、人間的に素敵な先生や生徒さんに出会いたいと……、やっぱり思っていることは同じなのでした。)

2016年10月 6日 (木)

余力を残しておかないと、生徒は辞める? -8-

 

(「完」でしたが、もう少しおまけが)

 

3歳から習っていた先生のことで、不思議なことがあります。  

 

その厳しい先生に「中学2年から」習った生徒は、音大に進み、世界で著名になりました。

 

ところが、「幼児期から」高校3年までその先生に習い、コンクールで何度も全国入賞した生徒が、音大に進まないのです。最後で普通大学を選ぶのです。 

自分は、全国4位は取れても、決して1位は取れない。と、限界が見えてしまうのでしょうか? 

幼少期から音楽一色の人生だと、もっと別の道も知りたくなるのでしょうか? 

 

「自分は、まだまだ成長できる!」という気持ちこそモチベーションになるので、

あまり早期に全力を出し切らず、余力を残しておいた方がいいのでしょうか。

難しいものです。。。

 

 

このことは、上級者に限った話でなく、シニアの生徒さんにも言えます。

 

どうしても弾きたいと、実力以上の難曲に挑戦。

毎日、膨大な時間をかけ、能力の限界ギリギリまで頑張って、制覇した。

ところが……、その1曲で「燃え尽き症候群」になって、辞めてしまった。という話を、ある先生から伺ったことがあります。

 

余力も重要のようです。

  

<マージン理論>

能力に対する負荷との割合をマージンと言い、高齢になるほどマージンを安定化することが重要。というマクラスキー(老年教育学者)の理論。

 

2016年10月 5日 (水)

誰でも、自分にしか出来ない指導がある☆ -7-

 

ここまでを読むと、私が3歳から習った先生は鬼のごとく聞こえますが、見方を変えましょう。

もし、子どもの時に、全くピアノを習っていなければ……、

私は、音楽教室の講師になることも無ければ、

今、シニア世代にピアノを教えることも無かったでしょう。

 

メソードが浸透してない状況で、その先生なりの一生懸命だった……

……そう思うと、その先生(故)に感謝の気持ちが湧いてきます。
(今まで、言いたいことを言って……反省)

 

その先生だけでなく、後に習った別のピアノ教師、作・編曲を見て頂いた先生……今までに出会った様々な先生方に感謝。

もちろん、私の指導理念の根幹となっているPace先生には、感謝しきれません。

 

 

新米の頃、講師研修の先生がおっしゃった言葉です。

「誰にでも、自分にしか出来ない指導がある」

 

これからも、生徒さん方に少しでも良い指導ができるよう、がんばります☆ 

                    完

2016年10月 4日 (火)

ピアノ教育メソードの歴史は、意外と浅かった! -6-

 

そのピアノ教師が「感情的に」怒っていた理由は、きちんとした方法論が解らないためだった。

という真実が、やっと判明。

でも、当時はまだ、良い指導メソードが開発されていない時代で、仕方なかったのかも……。

とも思い、「ピアノ指導メソード」が、いつ頃から日本で浸透したのか? を調べてみました。

 

○音感教育……フランスから帰国した園田清秀園田高弘の父)が1934年に始めたが、教育法として体系づけた笈田光吉酒田富治により、戦後、広まりをみせた。

○桐朋学園子どものための音楽教室」……ピアノの技巧訓練と音感教育が一体の早期教育をするため、1948年に桐朋学園音楽部門に設立された。小澤征爾や中村紘子らの躍進で1960年代に、とりわけ知られるようになった。

○ヤマハ音楽教育……音感教育の酒田富治らを含むチームにより開発された指導メソードで、1954に実験教室が、1959に「ヤマハ音楽教室」が全国展開。

○バスティーンメソッド……ピアノの演奏技術を身につけるだけではなく、音楽のあらゆる分野を学習しながら幅広い音楽体験ができる学習法で、1970年代にバスティン夫妻により、創始・開発。

○ペースメソッド……ペース博士により開発されたメソッド教本シリーズが、アメリカでは1977年、日本では1983に刊行。

○ピアノアドベンチャ……ペース教授から学んだフェイバー夫妻により開発されたメソード。アメリカでは1990年代、日本でも2000年以降に購入可能に。

(メソードは他にも何十種類も沢山……)   

 

情熱だけで(感情的に?)教えていた理由は、

体系化されたピアノ教育メソードが、まだ一般に普及されていなく、仕方なかったのかも……。

そう思えるようになってきたのです。 

 

                      つづく

2016年10月 2日 (日)

「怒るピアノ教師の謎」が、やっと解明!   -5-

 

このシリーズを書きつつ、3歳から習ったピアノ教師名を検索してみました。

ありました。本人のメッセージとして、このようなことが書いてありました。

「私は、情熱だけで教えてきました。」

 

そう! まさにその通り!

情熱的」と「感情的」とは、紙一重なのです。

彼女の情熱だけのレッスンには、きちんとした「方法論」「メソード」がありませんでした。

 

情熱だけ」で「方法論が無い」教師は、

方法論だけ」あって「情熱が無い」教師と同様、生徒を育てるのは難しいもの。

だから、自分の思い通りにならない子に、「感情的」に怒ってしまったのでしょう。

 

それは、「生徒に対しての怒り」というよりも、

きちんとした方法論が解らない「自分に対しての怒り」だったのかもしれません。

 

ああ、理解不能だったピアノ教師の謎が、今、やっと氷解しました。(スッキリ)


             つづく

 


Egypt_2
先週、見ました

2016年9月29日 (木)

天と地ほども違う! 2つのピアノ指導法  -4-

 

ヤマハ講師の仕事は楽しく、子ども相手に充実した日々でした。

夫の転勤で講師をやめてからは、自宅で教えていました。

 

教えて10年位たってからのことです。

偶然、アメリカの某メソッドを知ったのです。

そして……愕然!!

自分が3歳から受けたあの「苦痛レッスン」とは真逆の理念・目的・方法だったからです。

 

・「音楽は万人のものである」との理念

専門家になる人だけのものではない)

・「生涯にわたってピアノを友達に出来るよう、真の音楽力をつけるのが目的

(目先の、コンクール順位、一流音大合格などではない)

・「ピアノの練習だけに長時間をかけるより、効率よい方法練習時間を短縮し、その分、社会との関わりを持ち、人間としても成長すべき。『立派なピアニスト』である前に「立派な人間でなければならない。」

(ピアノだけは上手だけれど、他は……という“ピアノ馬鹿”を作ってはならない。)

 

私は、そのメソッドの開発者(Pace教授)に深く共鳴し、その指導法を勉強しに行き、実際にレッスンしました。

「少なくとも、自分が3歳から受けたあのピアノレッスンよりは、良い指導をしている」

という気持ちが原動力になっていた気もします。

 

やがて、「ピアノが大好き♪」な生徒たちが何人も育っていきました。

その指導経験が、後にシニア指導で役に立つ……などとは想像だにしませんでした。


         つづく

 

Samma_2
今年は、史上最高値とか…